MP3、正式に終了のお知らせ
image: Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

MP3、正式に終了のお知らせ

デジタルオーディオコーディングフォーマットであるMP3は、過去数十年に渡って音楽を聞く方法を変革し、新しい視聴デバイスを生みだしてきました。そんなMP3がついにその役目を終えようとしています。

このフォーマットのデベロッパーは先日、正式にMP3のライセンスプログラムを終了したと発表しました。

MP3の技術に関するさまざまな特許の所有権を巡る歴史は複雑です。しかしMP3を開発したドイツのフラウンホーファー研究所(Fraunhofer Institute)は、特定のMP3の特許の権利は「エンコード/デコード/配布/販売」したいソフトウェアの開発者にライセンスすると主張しています。そんな同研究所がライセンスプログラムを終了すると発表した内容は以下の通りです。

現在では、より効率的で高度な機能を備えたオーディオコーディックがありますが、依然としてMP3は消費者の間で広く使われています。しかしながら、ストリーミングやTV、ラジオブロードキャスティングなどの最近のメディアサービスでは、高音質のAACや、次世代のMPEG-H、最新のISO-MPEGコーディックを使用しています。これらは、MP3と比較してもより低ビットレートかつ高機能、そして高音質です。

この意思決定は象徴的ですが、全てのメーカーがフロッピードライブの代わりにCD-ROMに移行していくようなものです。まだMP3をサポートしているメーカーもいますが、今ではFraunhofer Instituteも一部を開発しているAAC(Advanced Audio Coding)がスタンダードとなっています。

MP3はその役目を終えようとしていますが、デジタルコンテンツの様相を変えたその功績は計り知れません。インターネットがブロードバンド化する時代に、オーディオファイルのダウンロードを容易にしたことで、新しい技術者が増えました。AppleはiPodとiTunesによって新しい時代を迎え、iPhone(とそれらの模倣者)は今のコミュニケーションを支配しています。

しかしレコードやカセットテープと違って、MP3はノスタルジックなマニア向けの需要ははないでしょう。

最後にMP3をたたえるべく、このフォーマットを開発した技術者Karlheinz Brandenburgさんがリファレンストラックとして使用した曲(Suzanne Vegaの『Tom's Diner』)を聞いてみましょう。その下の動画は、MP3圧縮が実行されたときにトラック上で失われた全てのオーディオ情報を収録したものです。

TheLeflahより

Ryan Patrick Maguireより

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image: Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
source: Fraunhofer Institute, NPR, YouTube, Vimeo

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(mayumine)

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