噂の廉価なMRシステム、登場です。
現在開催中のMicrosoft(マイクロソフト)によるイベント「Build 2017」にて、同社は廉価モデルのMRヘッドセットを正式に発表し、新たにMRシステム用のコントローラーもお披露目しました。この新MRシステムは、4月に配布の始まった「Windows 10 Creators Update」で利用可能ですよ〜。
さて、今回のMRコントローラーはAcerやAsus、Dell、HP、LenovoのMRヘッドセットに同梱されます。しかもこのMRシステム、たとえばAcer製ならなんと399ドル(約4万5300円:ヘッドセット単体299ドル)にて販売されます。コントローラー込みで10万7784円の「HTC Vive」や、7万6600円の「Oculus Rift」よりも圧倒的に安い!
なおAcerとHPのMRヘッドセット単体は、ただいま予約受付中で8月発送となっております。

MicrosoftのMRコントローラーは「Viveコントローラ」と「Oculus Touch」の中間…といったデザイン。接続はワイヤレスで行ない、親指用のスティックとタッチパッド、そして先端に空間把握用のリングが取り付けられています。さらにMRヘッドセットと直接紐付けられているので、外部センサーは必要ありません。
このようなコントローラーは、高品質なMR体験を味わうためには絶対に必要なものでした。なんせ、今まではXboxのコントローラーを使っていましたからね…。なお残念なんことに、CNETによればこのコントローラーは「HoloLens」では動作しません。ただし、ジェスチャーコントロールに重きをおいているHoloLensではそう大きな問題にはならないでしょう。
MRとVRという違いはあれど、ライバル製品よりも圧倒的に廉価に登場したMicrosoftのMRシステム。年末商戦でどれくらい消費者に受け入れられることになるのか、気になりますね。
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image: Microsoft, Windows - YouTube, CNET
source: Microsoft
reference: Microsoft Store 1, 2
Michael Nunez - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)