くらえ、ちっちゃい毒針!ウニの秘密兵器は放ってからがスゴかった

くらえ、ちっちゃい毒針!ウニの秘密兵器は放ってからがスゴかった

まるでアニメのキャラクターの必殺技です。

捕食者から身を守るために、生き物たちはさまざまな特徴を持っています。威圧的な針山を持ったウニも、その例外ではありません。今回、インド太平洋、ハワイ、紅海の海底で、海藻を食べてのどかに過ごす様子が観察されているシラヒゲウニという種が、実は見た目以上の自己防御能力を備えていることが示唆されました。

The American Naturalist で公開された新たな研究によると、このウニの針の周りには極小の叉棘(サキョク)とよばれるハサミトゲが数百あり、これが自分の身体から離れても、噛み付いたり毒を放ったりすることが可能であることがわかりました。

新たなウニの自己防衛システムを発見したのは、海洋生物学者のHannah Sheppard-Brennand氏率いるオーストラリアのサザンクロス大学の研究チーム。これまでにもヤマアラシのトゲ、スカンクのスプレー、コブラの毒吐きなど、何かを飛ばすことによって防御を行なう動物の調査をしていた経験のある科学者たちです。

当初、極小の叉棘は寄生生物ではないかと推測されていました。ところが、研究によってそれらの正体がウニの身体の一部であることが判明したのです。大きなトゲのあいだにあるハサミトゲには、毒を含むものがあります。脅威に晒されたとき、ウニは大量の小さなハサミのようなトゲを放出して魚などの捕食者を探し出し、その上から毒を放出して撃退。研究者たちはその様子を実験室と実際のフィールド、どちらの環境でも確認したのです。

叉棘を再生するのにかかる期間は40〜50日ほど。少し時間がかかるとはいえ、自己防衛を迫られたとき以外は使われません。また興味深いことに、研究者たちがこの叉棘を混入したエサを与えようとするも魚が拒絶したことから、この毒に対して本能的に嫌悪する進化をした種がいる可能性も示唆されました。

殻をふりまわして敵を倒すカタツムリ、発見される

top image: Diver vincent / Wikimedia
source: The American Naturalist, New Scientist

George Dvorsky - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)

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