『Everything』がゲーム史上初のアカデミー賞ノミネート作品候補に!
Image: Andrew H. Walker/Getty Images Entertainment/ゲッティ イメージズ

『Everything』がゲーム史上初のアカデミー賞ノミネート作品候補に!

「すべて」になれるゲーム『Everything』がビデオゲーム史上初めて、アカデミー賞ノミネート作品の候補になりました。

Video: PlayStation/YouTube

動画はPlayStationより。

クマ、ライオン、鳥、草、バッタ、バクテリア!樽、木、気球、島、惑星、銀河!! 「すべて」に乗り移ってプレイできる、現実シミュレーションゲームの『Everything』はアカデミー賞の候補となる作品を選出する短編映画の祭典「VIS Vienna Shorts」にて審査員賞を受賞。アカデミー賞短編アニメーション映画部門の資格ありと認定されました。

Vienna Shorts Festivalのページには以下のような審査員のコメントが書かれています。

「アニメーション審査員賞」は、強く、詩的で、哲学的なテーマを持つ、エンターテインメントを超越したこの映画に与えられます。私たちのエゴを溶かし、新たな視点での世界の見方を後押しするなど、重要な政治的な声明も含んでおり、非常に教育的な役割も担っています。

VIS Vienna Shortsより

PC/Mac/Linux/PlayStation 4向けゲームの『Everything』はアイルランドのアーティスト/映画監督、デヴィッド・オライリーによる作品です。映像を見ると、ゲーム性よりもアート性のほうが高そうですが、それもそのはず、オライリーは映画『her/世界でひとつの彼女』のゲームシーンを担当した他、こういったゲームの先駆けともなった山を眺めるゲーム『Mountain』の制作者として有名です。

「意識のあるすべての生物は自らを中心に考える」「あるものを定義づけるのはそれを見る視点の位置」「顕微鏡で見るか、裸眼で見るか、望遠鏡で見るか、そこに正しい拡大の度合いはなく、視点が異なるというだけ」という、イギリスの哲学者アラン・ワッツのナレーションが、本作のゲーム性に「視点」を持たせること、人によってはきっと何をすれば良いのか困る本作にガイドラインを与えることに成功しています。同時に、ゲーム自体もワッツが語っている事柄をインタラクティブに補完する存在となっているのです。

『Everything』がアカデミー賞ノミネート作品になるかどうかはまだわかりませんが、今回の偉業によって、今後ゲームというエンターテインメントの持つ芸術性に、より関心が集まっていくかもしれません。

Image: Andrew H. Walker/Getty Images Entertainment/ゲッティ イメージズ
Source: Vienna Shorts Festival, YouTube
Reference: David OReilly

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