ソニーのおもちゃ「toio」は想像次第でキャラクターメイキングがふくらむ、新機軸のプラットフォーム
image credit : 今井麻裕美(ギズモード・ジャパン編集部)

ソニーのおもちゃ「toio」は想像次第でキャラクターメイキングがふくらむ、新機軸のプラットフォーム

またもや、今の子どもがうらやましくなる玩具。

昨今たくさん出てきている、子どもたちが学んで遊べる玩具。大人でも楽しめそうな高クオリティのものも珍しくありません。昨年、ソニー・グローバルエデュケーションからは8歳からプログラミングが学べるロボット・プログラミング学習キットKOOVが発売されました。ロボット×遊びの研究はソニーの強み。このたび、そんなソニーから新たな玩具の登場です。

トイ・プラットフォーム「toio」(トイオ)は子どもたちが遊びを通じて創意工夫を楽しめる玩具。今までにない操作体験と、キャラメイキングの自由性という魅力から、楽しみながら自発的に創造する力が身に付きそう。

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まず、基本のハードのセット『トイ・プラットフォームtoio』に入っているのは本体となる「toioコンソール」の他、「toioコアキューブ」というロボットを動かす台車となるパーツが2つ、コントローラーの「toioリング」が2つ。「toioコンソール」にプレイしたいタイトルのカートリッジを挿し込んで遊びます。

『トイオ・コレクション』からバトルゲームを遊ぶ

ハードと同時にリリースされる予定のタイトルは2本で、いずれもオフィシャルタイトル。まず『トイオ・コレクション』。工作をしたり、レゴなどの玩具を組み合わせたりして遊べる基本ゲーム集です。

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今回デモを拝見したのはゲームの中のひとつ、2人で1つずつロボットを操作し2つのロボットをぶつかり合わせて、倒れた方が負けの「バトル」というゲーム。

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好きなキャラクターを組み立て、土台となる「toioコアキューブ」の上にセットし、コントローラーで操作して動かします。レゴを使うほか、自分の好きな材料を使って工作することも可能です。理想のビジュアルをもったキャラクターの追求や、どう作ったら強くなるのかという、機能的な部分を重視して考えながら作るといった楽しみ方ができます。

もし対戦して負けてしまったなら、こうしたら勝てるのではないかとパーツを試行錯誤して組み立てることに熱中してしまいそうです。何となく昔懐かしい紙相撲を思い起こさせますね。

また、どうしても色々なパーツを組み立てて大きなものを作りたがるのが子ども心。ロボットには高性能モーター2つ内蔵されており、200gの重さの物を上に乗っけても移動できるのはテスト済みです。

『工作生物ゲズンロイド』で作った「生物」はリアルな動き

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次のタイトルは『工作生物ゲズンロイド』。

まるで本当に生きているようなリアルさで、工作で作った「生物」が可愛らしくも、キモカワにも思える動きをします。わざと邪魔をして、反応を楽しむことも。

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上の動画のなかに出てくる「生物」のひとつ、一つ目のキャラクター「めだま生物」は「toioコアキューブ」上に「めだま生物」のキャラクターを作りますが、この「めだま生物」はターゲットであるもう1つの「toioコアキューブ」に絶えず視線を向けます。ターゲットを動かすと、「シャッ」「シャッ」と体の向きを変え、ターゲットを見つめます。

そして手や本などの物で「めだま生物」の視線をさえぎると、障害物をさける動きをします。また、ターゲット自体を隠してしまったら、ターゲットを探し回ります。

これだけでも楽しいですが、目玉の動きを活かして上に着ぐるみとなるパーツを工作して、新たなキャラクターを作ったり、ターゲットとなる台車にもレゴや工作でキャラクターを作たりと、2つの関係性で物語をつくって遊べそうです。

ほかにも土台それぞれに垂直になるように足をくっつけて、二足歩行の動きをさせたり、ムカデのような動きをさせたりするなど、様々な「生物」を作ることができます。

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こちらは「シャクトリー」。その名の通り、切った紙の両端に台車を1台ずつとりつけると、まるでシャクトリムシのような動きをします。自動的に方向転換するので、自然な動きがまるで生きているようです。

また、動画のように「toioキューブ」に紙で作ったたゆんだり広がったりするようなパーツをのせて、いかにきれいな動きを出すかといった芸術的な要素に焦点をあてた遊び方も考えられます。

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本物の生物さながらにリアルな動きをする分、ちょっと難しいように見えるかもしれませんが、まずはセットに入っている絵本から作りたい「生物」がのっているページを選んで書いてある指示の通りに作ればいいので簡単。慣れたら応用を考えてみればいいわけです。絵本にはちょっとしたストーリー性もあり、科学者になりきって自分で作った「生き物」に命を吹き込むような感じでしょうか。

作った生き物によって違う動きをする仕組みの秘密は、本と「toio」の連携。本の内容にそって進めていくとQRコードのような部分が出てくるので、そこにセンサーが感知する「toioコアキューブ」の底部分を「ピッ」とかざすことで、動きのデータが「toioコアキューブ」に反映されます。どの「生物」を選んだかという情報がコンソールに送られ、コンソールからその「生物」に対応する動きのプログラミング情報が選択され、「toioコアキューブ」に送られます。

どちらのソフトも遊んでは、次はこうなったらもっと面白いのではないかと考えて作り直し、すぐに確認できるのが魅力です。これは『トイ・プラットフォームtoio』での遊びの本質といえるかもしれない点で、今後でてくるタイトルにおいても期待できそうです。プログラミングキットと違うのは工作に集中して楽しむ要素が強いというところでしょう。

ということは、必然的に色々とパーツのつけかえを試しては再度動かすことになります。「toioコアキューブ」の稼働時間は約1.5時間ですが、コンソールにあるくぼみに置いて充電しながら稼働させるという遊び方になるので、バッテリーが切れてしまう心配はなさそうです。

テクノロジーの要点は高感度の「センサー」

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なぜ、トイ・プラットフォーム「toio」ではこのような細かい動きが可能なのかというと、高感度の加速度センサー位置センサーが使われているからです。まず、作った工作やキャラクターを動かす土台となる「toioコアキューブ」。内蔵される加速度センサーは、ものがどう動いたのか判別するので「toioコアキューブ」同士や「toioコアキューブ」がものとぶつかった時や倒れた時に衝撃による振動や傾きを感じます。また、光学センサーはイメージや座標、角度を把握します。情報は絶えずコンソール部分にBluetoothで送られて判断され、どう動くかという指令が絶えず「toioコアキューブ」に返ってきます。

例えば『トイオ・コレクション』のバトルゲームでは、プレイヤーのキャラクターである「toioコアキューブ」2つの位置関係を把握するのに光学センサーが、そして勝ち負けの判定に加速度センサーが働いています。また、『工作生物ゲズンロイド』で「めだま生物」の動きをさえぎると、障害となるものをさけてターゲットをさがしまわると先述しましたが、この場合は加速度センサーがものにぶつかったという衝撃を感知し、光学センサーが本来動いているはずなのに座標が変わらないのでおかしいという情報をコンソールに送ります。結果、コンソールから「めだま生物」の土台となっている「toioコアキューブ」へ障害物を回避する動きをするように情報が送られ、それにしたがって「めだま生物」が動くわけです。

この他にも、たとえば2つの「toioキューブ」の支点となる方が入れ替わりつつ、もう一方の周りをくるくる回ったり、2つが一定の距離をキープし続けたまま動いていくなど、さまざまな動きが表現可能だそうです。細かな位置関係を把握しつつ様々な動きができるという強みにより、今後も発想次第で面白いタイトルが出てきそうです。

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また、各ソフトのセットに入っている専用のマットにもセンサーに対応した仕組みがあります。マットには光学センサーが読み取れる座標が特殊な印刷で描かれています。しかし、目では描かれていると確認することはできません。『トイオ・コレクション』のバトルゲームや『工作生物ゲズンロイド』の「生物」がマットから自動的に落ちるのをさけて動くのも、この印刷から座標情報がコンソールに送られているからです。もちろん、あえて操作して落としてみたいというのも子供心。操作は自動だけでなく、手動でも動かせるのでコントローラー「toioリング」で操作すれば、あえてマットからはみ出させることも可能です。ただその場合、位置を見失ってしまうのでマットに手で戻してあげる必要がありますが。

ちなみに、マットそのものが特殊な素材というわけではないので、紙などの他の素材にも印刷をすることは可能だそう。今後、大きなマットの上に動きを付加させる小さなマットを置いて動きを追加させたり、多数のマットを組み合わせたり、素材を活かしたステージを作るなど、こちらも色々な発展が考えられそうです。

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さらに、コントローラーの「toioリング」にも加速度センサーが入ってるので、握った「toioリング」を振って「toioコアキューブ」に指示を出すこともできます。操作の指示を出すボタンとなる部分は他にも複数あり、両手で使う場合は片手で「toioリング」を持ってもう片方の手で点字のように盛り上がってるボタン部分を手で押したり、片手で使う場合は握りながら親指をジョグ部分に置いて操作することも可能です。ジョグは上下にカチっと動かしたり、回転させたりします。また今後のことですが、「toioリング」の形状からイメージできる通り、車のハンドルのように使う構想もあるとか。

また形状といえば、子供に持ちやすいサイズの上、ひっくり返しても同じようにボタンがついているので、右利きでも左利きでも大丈夫です。

自由度の高い「プラットフォーム」の持つ可能性

トイ・プラットフォーム「toio」(トイオ)は、商品の「プラットフォーム」という名前からも「コンテンツが集まり、たのしめる場」にしたいという気持ちが感じられます。ハードの『トイ・プラットフォームtoio』と同時にリリースされるタイトルは2点ではあるものの、これからおもちゃメーカーやコンテンツ企業など、色々なところと協力してやっていきたいそうです。また「オフィシャルタイトル」だけでなく、広がり次第でゆくゆくは一般にも公開をするかもしれない、とのこと。センサーのもつ可能性に加え、意外な所と協力したりすることで面白いタイトルがたくさん出てきそうです。

トイ・プラットフォーム「toio」(トイオ)は本日6月1日から6月30日まで、ソニーの公式サイトFirst Flightにて先行予約販売を受け付け中です。価格はプラットフォーム本体が2万円(税抜き)、ソフトは『トイオ・コレクション』が5,000円(税抜き)、『工作生物ゲズンロイド』は4,000円(税抜き)、いずれも2017年12月1日発売の予定です。

実物を見てもっと知りたいという方は、東京おもちゃショー2017に出展されるので、実際に見ることもできますよ。場所は東京ビックサイト。一般デーは6月3日(土)~6月4日(日)です。

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photos: 今井麻裕美(ギズモード・ジャパン編集部)
source: First Flight / ソニー, ソニー / YouTube 1, 2
reference: 東京おもちゃショー2017
(今井麻裕美)

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