起こってしまえば水と電気、当たり前のことなのですが…。
お風呂でスマホを使用中していたのが原因で、米国の14歳少女が感電死し、注意を呼びかける声が全米に広まっています。死亡したのはテキサス州のMadison Coeさん。ニューメキシコ州の父親の家に週末遊びにいき、日曜午前0時ごろお風呂に入っていました。普段から2時間以上、長風呂をすることもあるMadisonさん。父親がノックして、そろそろ上がろうねと言ったときは「OK」と言っていたのですが、なかなか出てこないので20分後にまたノックしたら返事がありません。おかしいと思ってドアを開けたら浴槽の中で動かなくなっていたのだと、母親のAngela O’Guinn-DownsさんはPEOPLEに語っています。
父親(救急救命士)が万策尽くして蘇生を試みたのですが、二度と息を吹き返すことはありませんでした。
Madisonさんは秋から引っ越し先のヒューストンの高校に通う予定でした。「成績優秀で誰にでもやさしくて、みんなに好かれていた。女の子なのにチューバの第1奏者で、人生を楽しんでいた。これからなのに…」と、祖母のDonna O'GuinnさんはKCBDニュースで声を詰まらせています。
ニューメキシコのTV局KRQEによると、遺体のそばには携帯、充電ケーブル、延長ケーブルがあり、どうやらプラグに充電ケーブルを差し込んだ状態でスマホを使用していた模様です。アメリカのバスルームは、トイレや洗面台が区切りなく設置されているのが一般的なので、バスルーム内のプラグから延長ケーブルで充電していたのかもしれません。父親の現妻Felisha Owensさんによると、「使用中のSamsung Edge Plusをバスタブに落とした」そうなので、電気プラグにつながった状態で携帯を落としちゃったらそれは十分起こりえるなあ…と思ってしまいました。解剖はまだ終わっていないのですが、手にやけどの跡もあることから、警察も感電死の可能性が濃厚と見て捜査を進めています。
「これは誰にでも起こりえること。誰にもこんな思いはさせたくない」と遺族はFacebookで注意喚起を呼びかけ、数千回シェアされています。
同様の感電死は2015年モスクワでもiPhone 4で起こっています。フランスでも今年2月に18歳少年、イギリスでも今年3月に男性がiPhone充電中のながら風呂で感電死。どれも欧州はボルト数、200V以上あるからなあ…と思っていましたが、日本(100V)の電圧に近いアメリカ(120V)でも起こるんですね…ほんとに要注意です。
Image: Mayuree Moonhirun/Shutterstock.com
Source: PEOPLE via Washington Post, KCBD, KRQE News 13, Facebook
(satomi)