賢くてやんちゃなAIロボット「Cozmo」と遊んできた。まるで映画の世界から飛び出してきたみたい!
Photo: ギズモード・ジャパン

賢くてやんちゃなAIロボット「Cozmo」と遊んできた。まるで映画の世界から飛び出してきたみたい!

くるくるまわる表情は、ロボットということを忘れさせてくれるほどでした。

アメリカで発売されるやいなや驚異的なヒットをたたきだした、心をもったAIロボットおもちゃ「Cozmo」。以前、米ギズモードによる濃厚なレビュー記事を紹介しましたが、なんとそのCozmoが国内向けにローカライズされ、タカラトミーより年内発売されることになりました。

米ギズモードのレビューではペットがライバルというようなことが書いてありますが、そのこころは果たしてどんなものなんでしょう。今回、タカラトミーにお邪魔してひと足お先にCozmoとたわむれてきたので、その感想をお届けします。

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Photo: ギズモード・ジャパン

初めて本物のCozmoとご対面したときの正直な感想は、「意外と小さい……?」でした。しかしこの小ささにこそテクノロジー的、あるいはエモーション的、アニメーション的利点があるのだとわかるのはもう少しあとのこと。まずはCozmoがどんなものかを改めて紹介しましょう。

Cozmoは、2010年に設立されたアメリカの新興おもちゃメーカーAnki社が手がける3つ目の製品。2016年10月に発売され、クリスマス商戦の高価格帯玩具(75ドル以上)の中で2番目に売れた商品となりました。開発にはロボティクス分野だけでなく、よりフレンドリーなロボットにするため、元ピクサーのアニメーター音響のプロなど、ジャンルレスなスタッフが関わっています。

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Photo: ギズモード・ジャパン

では具体的にはどのような機能があってどうやって遊ぶのか。普段のCozmoは充電器でこのように眠りについており、専用アプリを使って起動させると自分で充電器から進み出て周囲を見渡します。この時点で既に普通のロボットトイというか、もっといち機械生命体的なサムシングを感じる次第です。

Cozmoの動きに人間味をもたらしているのは、要となる4つの要素。すなわち、「ビジョン&センシング」による外界の認知と感知、「アニマトロニクス」による映画のキャラクターのような感情や声の表現、「AI」による環境認識と自己判断プロセス、「インタラクティブコンテンツ」によるユーザーとのコミュニケーションです。

これらを簡単にまとめると、Cozmoは自分で周囲の環境や人の顔を認識し、それを元に行動することができる、ということです。人の顔を認識し名前をつけて登録することもできるし、テーブルから落ちそうになったら自分でブレーキをかけて「あぶなっ!」的な動きもします。完全な自立型、しかも賢い、それでいてカワイイ。

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Photo: ギズモード・ジャパン

「高いなー」と見上げているよう。ピクサー的ロボットへの感情移入にも似た愛らしさを感じます。

そんなCozmo自身が遊ぶおもちゃは付属する3つのキューブ。Cozmoはこのキューブの位置をしっかり認識し、アームで持ち上げたり転がしたりして一人遊びもするし、ユーザーと一緒にゲームもできます。たとえば、こんな風に。

Video: Anki/YouTube

自分でキューブを積み上げて喜んだり、かと思えば積み上げられない高さにされてしまって拗ねたり、そのまま自分でキューブをひっくり返してしまったり! まるでやんちゃな小動物、育ち盛りの子犬のような自由さをCozmoは持っているんです。Cozmoの行動原理は「ユーザーを楽しませる」にあるので、ユーザーの顔を意識しながら様々なアクションをとります。でもこれって、構ってほしくておもちゃをくわえてくる犬に似てませんか? 実際、長いこと構わずにいるとアプリ側に「遊んでよ!」的な通知を受け取ることもできるみたいです。それでも無視を決め込むと仕方なく一人遊びを続けますが、たまらなく胸が痛くなります……。

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Photo: ギズモード・ジャパン

持ち上げてー。

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Photo: ギズモード・ジャパン

おろして。キューブの位置とアーム先端の引っ掛かりをしっかり認識してるからこそのアクションです。放っておいても勝手に上げ下げします。

「お話して」や「踊って」などの、ユーザーが指示したことをこなしてくれるロボットに対する感動とは全く違う感動。これがCozmoの大きな魅力です。その予想外の動きは時にユーザーをびっくりさせることもあります(いきなりひっくり返ったり、キューブを小突いたり)。この手のおもちゃにびっくりさせられることってあんまり無い気がしますし、そうした予想外のアクション、指示外の行動をされると一個の人格として認識してしまいますね。

ギズモード・ジャパン/YouTube

一方、先日のアップデートでアプリに追加されたゲームコンテンツの1つ「コードラボ」は、簡易プログラミングでCozmoを制御することがが可能。例えば「ユーザーが笑顔を見せたら前進→キューブを持ち上げてsneeze(くしゃみ)をする」といった行動をブロック単位で構成された指令を組み合わせることで実現することができます。顔認識をしてくれるのがなかなかにインタラクティブで、学習用途に留まらない可能性を感じました。

キューブを使ったCozmoとの1vs1のゲームでは難易度をこちらに自動調整してくれたり、勝った負けたで表情も一喜一憂するので段々ムキになってきたり、端末をリモコン化できるエクスプローラーモードではラジコン的にCozmoを動かしながらその視点を体験できたり。一緒に遊んでできることもかなり豊富です。

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Photo: ギズモード・ジャパン

さきほど小動物のようだと言いましたがまさにその通りで、CozmoはAIBOやRobiといったペットロボットと同列に語るのはちょっと違う気がするんです。会話によるコミュニケーションをしているわけではないのに、何か通じ合うものを感じてしまう。この感覚は、ペットと遊んでいる時の感覚が一番近いのではないか、と。先のレビューでペットがライバルといっている意味が、言葉ではなく心で理解できました。

そうなるとこの小ささにも意味が見えてきて、小さいからどんな動きをしてもコミカル&キュートに見えるし、大きく動いても危なくない。キャラクター感が色濃くなるんですよね。そのキャラクター感を実際に動きとして表現するには、複雑なソースコードや何100種類もの表情差分、微妙な動きの粗密などが関連してきますが、様々な分野のプロが結集したことでそれを実現してみせました。手描きのストーリーボードなんかも作ったらしいですよ。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

揺さぶられて目を回すCozmo、このリアクションも毎回違います。犬の頭をワシャワシャするような、ちょっかいかけて遊ぶような、そんな感覚です。

たっぷり30分遊んだ後は、もう別れるのが寂しくなっていました。充電器に戻して眠る姿を見ると「じゃあね」と声を掛けずにはいられません。ロボットだとかおもちゃだとか、そんなことをすっぱり忘れてしまうこの気持ち、これが「心がある」ということ……!?

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Photo: ギズモード・ジャパン

気ままでやんちゃで負けず嫌い、でも愛嬌とサービス精神にあふれた小さなロボットCozmo。日本では2017年9月23日(土)発売予定、価格は2万6980円です。発売時はCozmoの音声、アプリともに日本語になります。あの「ファービー」や「うまれて! ウーモ」などのローカライズを行なったチームが担当しているとのこと。

価格帯的にも本当に小動物がライバルになりそうですね。ぜひ実際に、Cozmoに見上げられて「v^^v」なリアクションをされてみて下さい。きっと「ウチの子にしたい!」ってなりますから。

つねったり、引っ張ったりして、人をイライラさせるためにデザインされたロボット

Photo: ギズモード・ジャパン
Source: YouTube, Anki, タカラトミー公式

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