iPhone 8にまつわる最近の「遅れる」系ニュースの根源は、ディスプレイ搭載型Touch IDの苦戦にある?

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iPhone 8にまつわる最近の「遅れる」系ニュースの根源は、ディスプレイ搭載型Touch IDの苦戦にある?
Image: Janis Straut/Shutterstock.com

現場はバタバタです!

先日、iPhone 8発売時にApple Payの機能が搭載されない可能性があるという記事を公開したばかりですが、そもそもiPhone 8自体の発売が3週間〜4週間遅れる可能性があるという新たな噂が飛び込んできました。

原因として挙げられているのは、Apple(アップル)はディスプレイ搭載型指紋認証センサーこと「Touch ID」と、新開発の「3D顔認証」の技術に苦戦しているとのこと。最近のiPhoneは例年9月中旬から下旬に発売するので、10月もしくは11月までずれ込むかもしれません。なお今回の噂は、Bank of Americaの分析家が中国のiPhoneサプライチェーンの情報をもとに証言しており、9to5Macが取り上げました。

これまでの「遅れる」系ニュース

過去の噂を整理して現状を読み解いていきましょう。まず、そもそもiPhone 8にはTouch IDの代わりに「3D顔認証機能」が搭載されるだろうと言われてきました。ディスプレイ搭載型のTouch IDは、技術的にまだ不十分であるという理由からです。ただし代わりとなってくれる3D顔認証技術は、Apple Payに必要なセキュリティ問題などの技術仕様を満たさないという理由から、iPhone 8の発売日にはApple Pay未対応になる可能性があると報じられていたんです。

ニュース一覧(上から時系列順)
iPhone 8には指紋認証機能「Touch ID」が搭載されない?
iPhone 8のロック解除は「3D顔認証」へ切り変わるとの噂
iPhone 8、まさかの「Apple Pay」未搭載の可能性…?

それでもなおディスプレイ搭載型Touch IDの実現に取り組んでいるようですので、一連の遅れる系の噂はすべて、ディスプレイ搭載型のTouch IDが技術的に十分ではないことが根源であると考えられそうですね。「Touch IDがダメ」→「3D顔認証がダメ」→「Apple Payがダメ」という芋づる式です。「どうせなら本体ごと発売時期をずらして、Touch IDもしくは3D顔認証を完璧な状態で仕上げたほうがいいじゃん」と判断したのかもしれません。

有機ELディスプレイの供給不足無線充電アクセサリーの発売時期が遅れるという噂もありますから、それらすべてをひっくるめて例年通りのスケジュールで発売するのは現実的ではなかったのでしょうか? ただ逆に言うと、発売時期に合わせてApple Payや無線充電アクセサリーも登場するかもしれません。

iPhone 8がApple Pay未搭載で予定通りの時期に登場するか、もしくは3、4週間遅れるも無線充電アクセサリー同時発売、Apple Pay、3D顔認証、ディスプレイ搭載型Touch IDのフル装備で登場するか、さぁどちらになるでしょう...。

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Image: Janis Straut/Shutterstock.com
Source: 9to5Mac(1, 2

(Doga)