PGなのに描写がハードなトラウマ映画集
Image: ScreenCrush/YouTube

PGなのに描写がハードなトラウマ映画集

古い映画ってPG(ペアレンタル・ガイド推奨、一般向けと認識されている)なのに過激な表現が多いと思いませんか? 有名なのは『ジョーズ』! 一般的にはホラーと認識されているアニマル・パニック映画ですが、1975年に公開された同作は2016年公開のディズニー映画『ズートピア』と同じレイティングなんです。ちょっと意外ですよね。

今回取り上げるのは、そんな「PG(もしくはG)なのにトラウマ並な映画」の数々です。今の感覚で見ると驚きの連続かもしれません。

Video: ScreenCrush/YouTube

動画はScreenCrushより。

まず映画のレイティングがどんなものか、ちょっとだけおさらいです。

アメリカが映画のレイティングを始めたのは1968年11月のこと。レイティングを受けるかどうかは任意ですが、多くの劇場がアメリカ映画協会がレイティング審査していない作品は上映しないというルールを定めているので、レイティングを避けては通れません。

簡単に2006年以降のレーティングの基準を紹介します。

G全年齢に適してる。

PG:一般向けだが、家庭の方針もあるので、子供に見せるかは保護者が判断することを推奨。

PG-13:一般向けだが、マイルドとはいえ暴力や刺激的表現が含まれるので13歳以下の鑑賞は保護者が厳しく注意して判断することを推奨。

R17歳未満は保護者の同伴が必要。どストレートな暴力や刺激的表現が含まれる。

NC-17:いわゆる18禁。17歳以下はいかなることがあっても鑑賞すべきではない。

このように、今でこそ厳しいルールでガチガチのレイティングですが、昔はそこまで厳しくありませんでした。だから、全年齢に適しているはずのGでも人が死んだり、PGでも背後から容赦なくピエロが襲いかかってきていました。

しかし、ざっくりすぎるレイティングシステムが見直されるきっかけが訪れました。それが1984年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』とジョー・ダンテ監督の『グレムリン』(製作はスティーブン・スピルバーグ)。トラウマ不可避の映像の数々に苦情が殺到。そこで、当時の映画界を引率していたスティーブン・スピルバーグは、より豊かな表現と観客のシネマ・エクスペリエンスを守るために、R指定には当たらないまでも過激な表現を含む映画に対して「PG-13」という新たなレイティングを提案しました。

では、ScreenCrushが考える、PG-13ができる以前にPG指定された過激すぎる映画の数々を紹介しましょう。

『バンデットQ』(1981年/PG)

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年)

『ポルターガイスト』(1982年/PG)

『ダーククリスタル』(1982年/PG)

『フラッシュ・ゴードン』(1980年/PG)

『Day of the Animals』(1977年/PG)

『グリズリー』(1976年/PG)

『The Baby』(1973年/PG)

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』(1978年/PG)

『スペース・パイレーツ』(1984年/PG)

『SF/ボディ・スナッチャー』(1978年/PG)

『何かが道をやってくる』(1983年/PG)

『トワイライトゾーン/超次元の体験』(1983年/PG)

『Kingdom of the Spiders 』(1977年/PG)

『スター・ファイター』(1984年/PG)

『ラルフ・バクシの ウィザーズ』(1977年/PG)

『グレムリン』(1984年/PG)

『オズ』(1985年/PG)

『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987年/PG)

『愛と憎しみの伝説』(1981年/PG)

『ジョーズ・リターンズ』(1981年/PG)

『ジョーズ』(1975年/PG)

『ジョーズ2』(1978年/PG)

『続・猿の惑星』(1970年/G)

『Cloak & Dagger』(1984年/PG)

『ネバーエンディング・ストーリー』(1984年/PG)

『キングコング』(1976年/PG)

『バーバレラ」(1968年/PG)

『The Witches』(1990年/PG)

『ミラクルマスター/7つの大冒険」(1982年/PG)

『赤ちゃんのおでかけ』(1994年/PG)

『夢のチョコレート工場』(1971年/PG)

『CHOWHOUND』(1951年/PG)

『ロジャー・ラビット』(1988年/PG)

『ポルターガイスト』のPGに驚きですが、これはもともとアメリカ映画協会が「R」指定にしており、それを不服に思ったスピルバーグ監督がクルーと共に抗議したから。前述の通り、『ポルターガイスト』の公開当時はPG-13がなかったので、PGに落ち着いたのです。ストーリーは怖くないですが、これがPGというのはさすがに無理があるのでは……。

そうそう、レイティング繋がりで筆者が個人的に思うことがあります。日本のBlu-rayやDVDのジャケットにはレイティングが表記されていることがほとんどないんですよ。海外で購入したものにはパッケージの表にデカデカとレイティングが表記されているので、子供に見せていい作品を選ぶのも説明するのも簡単です。

手元にある日本で買ったBlu-rayをざっと手にとって見ても、表記があったのは10本中2本。しかも目を凝らして見ないとわからないサイズでした。これでは厳しいレイティングも意味がなく、子供に見せてしまってから「あららら」なんて擬似レイティング前体験させることになりかねません。

審美的な意味で、または制約的な意味でレイティング表記をパッケージに加えていないのかもしれませんが、できればもう少しわかりやすいといいんですけどね。ま、4歳の子供を『キングコング: 髑髏島の巨神』に連れて行っちゃう筆者が言う資格あるとは思えませんが…。

映画に登場する絶対にアブダクション(誘拐)されたくない宇宙人10選

Image: YouTube
Source: YouTube

Evan Narcisse - Gizmodo io9[原文]
中川真知子

あわせて読みたい

powered by