「PlayStation VR シューティングコントローラー」レビュー:初めてVRゲームをしたいと思わせてくれるデバイス

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「PlayStation VR シューティングコントローラー」レビュー:初めてVRゲームをしたいと思わせてくれるデバイス
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

PSVRの没頭感がさらに深まる「ガンコン」こと専用コントローラー「PlayStation VR シューティングコントローラー」。早速使ってみた米GizmodoのAlex Cranzがそのレビューを記しています。


私は子供の頃ごっこ遊びが大好きでした。父親のスペアのガンホルスターをつけて、存在しない銃をそこから引き抜いたり、姉のファーストネームのイニシャル「S」がプリントされたケープをかっぱらって、スーパーマンのように飛び回ったり。でも「バンバン」という音を出すのが気まずくなる時が来るんですよね。だから大人になってからも、ごっこ遊びに「バンバン」自分で言いたくないなら、PlayStation VR シューティングコントローラーのようなものが必要になるんです。

PlayStation VR シューティングコントローラーは銃のようなデバイスで、PSVRヘッドセット用に作られたものです。現在のところ、これと互換性のあるタイトルは一握りしか発表されていません。そのなかでもひときわ目を惹くのが『Farpoint』、虫がわんさか居る遠い星を舞台にしたFPSゲームです。ゲームそのものは・・・まあ、オーケーかな、という感じ。グラフィックは良いですし、VRはちょうど良い没頭感がありますが、PlayStation VR シューティングコントローラーについているジョイスティックを使って「歩く」必要があるんです。異星の景色の中を駆け回る感覚を、自分の体が物理的に動いていない状況で感じるのは、多くの人の気分を悪くすることでしょう。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US
銃の後ろにあるジョイスティック

それでもゲームを続けられたのはPlayStation VR シューティングコントローラーのおかげです。これは『ダックハント』(とかあの目も当てられないセガ・ジェネシスの『Terminator 2』ゲーム (*訳注:メガドライブ『T-2ザ アーケードゲーム』))からは大きな進歩です。十分な重さがあるため、これを手にしていることを忘れることはありません。トリガーも良い感じのスナップ感があり、ゲーム中の武器がアサルトライフルであろうが、ピストルであろうが、ショットガンであっても、トリガーを引くのが楽しいです。

PlayStation VR シューティングコントローラーそのものは銃に似ているわけではありません。平行四辺形をしており、トリガーは内側の角についていて、大きな光る電球みたいなの(これの動きをPlayStation Cameraが認識してトラッキングする)が反対の角の外側についています。移動用のジョイスティックもついていますし、その他のPlayStationコントローラーボタンもうまく配置されており、ゲーム中に握り方を変えることもそうそうありません。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US
コントロールは銃の内側部分に

ばかばかしい見た目ですが、VRヘッドセットをつけて使うんですから問題ありません。それにVRとばかばかしい見た目とは、どのみち切っても切れない関係ですしね。ヘッドセットを着用すればその瞬間、PlayStation VR シューティングコントローラーは片手で撃つピストルに、または両手で構えてライフルに変身です。銃を上向きに構えれば、エリアを見下ろすことができます。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US
トリガーも良い感覚

とても、とても満足感が感じられました。実際にスキート射撃(クレー射撃の種目のひとつ)をするのか、友達とペイントボールで撃ち合う次くらいに満足感の高い経験です。非常に気に入りましたが、それでもPSVRシューティングコントローラーには一つだけ大きな問題があります。アメリカでは、今のところ対応しているゲームは『Farpoint』を含めたったの5つなんです。しかもそのすべてにVRヘッドセットが必要。Sony(ソニー)も発表しているように、VR非対応のゲームでPlayStation VR シューティングコントローラーを使えるようにする計画はありません。つまり、この楽しくて安全なガンプレイを満喫するには、あなたの部屋に300ドルのPlayStation 4と、500ドルのVRキット、そしてPlayStation VR シューティングコントローラーと『Farpoint』のセットに追加の80ドル必要です。つまりVRでスパイダーを撃つのに合計880ドル(約10万円)必要なわけですよ!

これは大金です。ただ『Farpoint』を遊ぶためだけにこれだけのお金を使うべきではありません。ただ、もうすでにPS4とPSVRにお金を払っているのであれば、PlayStation VR シューティングコントローラーとゲームのセットに80ドル出すことに頭を悩ませる必要はありません。その没頭感もですが、それにも増して重要なのは、これが非常に楽しいということ。ゲームはVRが一番向いているとされるジャンルですが、私にとってPlayStation VR シューティングコントローラーは現代のVRで初めてVRゲームをしたいと思わせてくれるデバイスになりました。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

README
・『Farpoint』は良いゲームではありませんが、ゲームに出てくる虫を殺すのはとても楽しいです。
・シューティングコントローラーはしっかり作られており、ペアリングも素早く、PlayStationを操作するのに必要なボタンもすべて備えています。
・とはいえこれはただのアクセサリー。PSVRができる環境にすでにあるのでなければ、買うべきではありません。
・超リアリスティックなハンティングゲームや、ターゲットプラクティスゲームが出れば、永遠にこれを使って遊び止めないかも。

Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Alex Cranz - Gizmodo US[原文

(abcxyz)