掘り起こされたダリの遺体。トレードマークの口ヒゲは、今も10時10分を指していた
Image: Gonzalo Arroyo Moreno/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

掘り起こされたダリの遺体。トレードマークの口ヒゲは、今も10時10分を指していた

ダリは亡くなってもやっぱりダリのままだった。

1989年に亡くなった天才画家サルバドール・ダリ。この世を去った後もその圧倒的な存在感を放ち続けています。2017年6月末、そんなダリの娘だと名乗る女性が現われました。その女性Pilar Abelさんとダリが本当に親子なのかDNA鑑定をするためにスペインの裁判所はダリの遺体の掘り出しを命令。そして7月20日、ダリの遺体が掘り出されたのですが、なんとあの有名な口髭は10時10分を指した完璧な形のままだったそうです。

「彼の口髭は時計の針のようにピッタリ10時10分を指したままでした。ダリが好きだった角度です」とラジオ番組で語ったのは、遺体の掘り出しに立ち会ったNarcís Bardaletさん。Bardaletさんはダリが亡くなった際、遺体の防腐処理をおこなった人。「これはまさに奇跡ですね」と話しています(The Guardianより)。

さらにBardaletさんによると、ダリの遺体はミイラのようだったそうです。でもヒゲがあの形で残っていたことは、かつて防腐処理をおこなったBardaletさんにはかなりジンと来た様子。「ヒゲがまだ10時10分を指していたことに感激しました。髪の毛も確認できました」と語っています。

サルバドール・ダリ財団は遺体の掘り起こしには反対していましたが、裁判所の命令で結局は掘り起こされたということです。財団は「ダリの遺体を掘り起こすという何とも侵襲的な行為に同意する前に、まず娘だと名乗るPilar Abel氏は彼女の法律上の父親や兄弟とのDNA鑑定をすべきだと考えます」と声明を出していました。確かにそのほうが早い気も...。

ダリと娘と名乗る女性のDNA鑑定結果は1,2カ月以内に出されるそうです。もし彼女がダリの娘だと確定すると、ダリの莫大な遺産の25%を相続する権利を得ることになります。DNA鑑定の結果によっては、ダリ財団は彼女に対して訴訟を起こすこともありえると話しているそうです。財団が大切に守って来た遺体を掘り出して、「あ、やっぱり違った」じゃたまったもんじゃないですもんね。でも絵画の巨匠で今でもたくさんの人に影響を与え続けているダリの遺体がこうやって時を超えて掘り出されるって、やっぱりダリの存在はまだ生きているって感じですね。

Image: Gonzalo Arroyo Moreno/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

Source: The Guardian

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文

(岩田リョウコ)

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