映画『ライフ』の真田広之さんにインタビュー:「現場はあくまでアナログと肉体の表現が主体」
Video: SonyPicturesJapan/YouTube

映画『ライフ』の真田広之さんにインタビュー:「現場はあくまでアナログと肉体の表現が主体」

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火星から持ち帰った未知の生命体が国際宇宙ステーション(ISS)内で大惨事を引き起こす映画『ライフ』。人類の持つ地球外生命体に対する希望と期待をぶち壊す素敵なSFホラーです。

今回はそんな本作に日本人宇宙飛行士ショウ・ムラカミ役として出演する真田広之さんにインタビューしてきました。

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ーー本作は宇宙空間の表現がとてもリアルでしたが、テクノロジーの発達によって映像の表現が変わってきたと感じています。そうした中、演技をする上で変わったことはありますか?

真田広之(以下、真田):どうなのかな。技術がない分、俳優の演技でそれを補うということが要求された時代もあったと思いますが、今はそういったことは全部(俳優ではなく)周りのスタッフがやってくれます。後処理でなんでもできるから、「余計なことは背負わず、むしろシンプルに」という削ぎ落としの作業が求められてきました。

CGの技術は仕上げでは使いますが現場はあくまでアナログと肉体の表現が主体となっているので、あまり変わってきたというのはないですね。むしろ、そっちはそっちにまかせて、僕らは人間として存在してればいいという感じです。

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ーー「削ぎ落とす作業が求められる」とのことですが、それによってより演技に集中できるようになりましたか?

真田:そうですね。最終的にはそういうことになるんですが、何かこうキャリアの中でついた垢とかそういったものに気づかされました。シンプルに、シンプルにという。でもそれも自分がそこに役として存在していれば、あとでちゃんと周りがフォローしてくれると信じられるからこそ、シンプルにできるんです。頭のどこかで全体としてここまでいかなきゃという背負い感というのが俳優のサガとしてあると思うので、そこでいかに素材の一つとしてシンプルにいるかという。むしろそっちのほうが大変かなという気がしました。

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ーー本作で描かれるシーンはすべて無重力空間でした。無重力状態を表現するためにさまざまなトレーニングを行なっておられたとのことですが、演技する中で無重力をイメージする際に役立ったことはなんですか?

真田:まずは実際にISSで活動されている方のいろんなビデオを参考に見ました。またスタントチームのほかにムーブメントのコーチがついていたため、重力を感じてしまう動きを徹底的に指摘されたんです。地上でのリハーサルは無重力を想定してみんなでアドリブでセッションしていくということをしました。

あとはお互いワイヤーで吊るされた中でいろんなワークショップを行ないました。ものを渡し合ってみたり、お互い身体に触れてこれくらいの強さで押すとどれくらいのスピードで飛んでいくのかなどを全部シュミレーションし、その様子をビデオに撮って見直してはチェックしていくという世界でした。

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あらすじ:火星で採取した<地球外生命体>の細胞を国際宇宙ステーション内で極秘調査するために、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士たち。しかし、次第に進化・成長し、高い頭脳を持つ“それ”を前に、宇宙飛行士たちの関係も狂い始め、命も奪われていく。最後に生き残る<ライフ>は――。

映画『ライフ』は7月8日(土)から丸の内ピカデリー他、全国ロードショー。

Photo: ギズモード・ジャパン編集部
Source: 映画『ライフ』 | オフィシャルサイト, YouTube

(K.Yoshioka)

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