そして彼は創造主になった。
映画『エイリアン』の前日譚にして、『プロメテウス』の続編『エイリアン:コヴェナント』。『プロメテウス』のラストにて、ショウ博士とエンジニアの惑星に特攻していったアンドロイドのデイヴィッドですが、本作では新型ウォルターよりも悪い意味で大活躍します。
以前は撮影終了後に、彼の研究室を訪ねる舞台裏映像がありました。そして今回は、DVD/Blu-ray特典映像で見られるカットから、デイヴィッドがここで何を行っていたのかが判明する衝撃のシーンが見られます。
ややグロテスクな描写とネタバレが含まれるので、閲覧にはご注意ください。
ロダンの『地獄の門』のようなポスターに描かれていた、女型エンジニアがハッキリとしたスケッチ登場しましたね。コンセプト・アーティストのマット・ハットン氏が描いた素描画がふんだんに使われているのも美しい限りです。
この映像はコヴェナント号にアクセスした映像ファイルを見る体で進み、デイヴィッドはショウ博士に捧げるためにエンジニアの惑星を掃除(結果として滅亡)したという動機が語られています。そのご例の黒い液体や残った生命体の細胞組織など混ぜ、博士の遺体で新たな生命を培養したのです。最も恐ろしいことに、新たなゼノモーフを生み出したのは、銀河征服の野望があることも語られました。
同じく20th Century Foxより、この研究室のメイキング映像もどうぞ。
「エイリアンの進化が判る部屋にした」とリドリー・スコット監督。マット・ハットン氏も登場して、オリジナルの卵と新たな卵を2種類描いたことや、前作『プロメテウス』で見た人間からエイリアンへと徐々に冒されていく様子を描いたスケッチなど、一枚ずつにそれぞれストーリーがあるようです。ヴィクトリア朝時代のように、デヴィッドがエイリアンの突然変異を観察したつもりで記録していったと語っています。
こうして情報を知っていると、映画がより深く理解できますね。これを頭に入れて見るとまた違った楽しみ方でできそうです。
映画『エイリアン:コヴナント』は2017年9月15日(金)に全国公開です。
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(岡本玄介)