Amazon Echoでやっと音楽を同期再生できるようになったけど…なんで今さら?

Amazon Echoでやっと音楽を同期再生できるようになったけど…なんで今さら?

年末商戦に向けて、Amazonが動く。

ヒートアップする「スマートスピーカー戦争」ですが、他社より一足先を行くAmazon(アマゾン)は、自らのリードをさらに広げようとしています。2017年8月29日、Amazonは複数のスマートスピーカーをグループ化し、音楽を同期再生する機能をAlexaに追加しました。

必要な設定はごく簡単で、Alexaアプリで「2階」「家族空間」といった名前のグループを作り、キッチンやリビングなどにあるAlexaデバイスに割り当てればOK。「Alexa、『2階』でジョン・メイヤーを流して」などと言えば、希望の場所で、希望の曲を流せるように。

現在、この機能はAmazon MusicやTuneIn、iHeartRadio、Pandoraといった音楽ストリーミングプラットフォームで動作し、「SpotifyとSiriusXMもすぐにサポートする」と言われています。

「Amazonがこの種の機能を追加するのに、どうしてこんなに長くかかったのか?」と疑問な人もいるでしょう。Sonosなどの他社スマートスピーカーではすでに複数の部屋のあいだで同期再生できますから(もっともSonosは、種類が増えていくスマートデバイスを自社製品にほとんど統合できていませんが)。

今回の件で興味深いのは、「Sonosが新しいスマートスピーカーを用意している」と発覚した翌日に、Amazonが機能追加の発表をした、という点でしょう。米連邦通信委員会(FCC)への申請中に、複数の音声対応アシスタントをサポートした新デバイスについてSonosは詳細に記していたのです。また、Sonosは今朝早く、10月4日にイベントを開催すると発表しており、現段階では発覚した新デバイスを発表するイベントなのはほぼ確実。

こうした状況を見るに、今回のAmazonの発表は、その内容よりも、Sonosの新製品が発表される直前に、その勢いを削ぐものになっている点のほうが重要です。

とはいえ、それがすべてではありません。AmazonにとってはApple(アップル)のスマートスピーカー「HomePod」も心配の種。HomePodは12月まで登場しませんが、Siriによって動作する、HomePodの8つのスピーカーは、Amazon Echoよりすばらしいオーディオ体験を提供してくれると思われます。

このような性能面の優劣が存在していて、ユーザーに選択の余地があることから、今年の年末商戦はスマートスピーカーが激しくぶつかり合う戦場になるでしょう。Amazonがもつ、スマートスピーカー分野における圧倒的なリードが、今後も続く保証はないのです。

Image: Amazon

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文

(神山拓生)

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