ふーむ、やはりeSIMときましたか…。
今年の秋のイベントでは新型iPhoneこと「iPhone 8」だけでなく、「新型Apple Watch」の登場も期待されています。この新型Apple WatchはLTE通信に対応してiPhoneがなくてもネットワークに接続できると噂されているのですが、今回は一歩踏み込んでこの新型Apple Watchは「eSIM」を利用し、通話には対応しないという報告が登場していますよ。
カードがない「eSIM」採用
9to5Macが紹介しているKGI証券アナリストのミンチー・クオ氏によれば、新型Apple Watchで利用するのは物理的なSIMカードではなく「eSIM」という外部からキャリア情報が書き換えられるシステムになるそうなんです。これによりユーザーはいちいちSIMカードを抜き差しする必要がなくなりますし、さらには本体の物理的なスペースを省略できるというメリットがあります。小さなスマートウォッチでSIMカードの抜き差しなんて、やってられないですからね〜。なお、このような埋込み型のeSIMは2016年モデルの「9.7インチiPad Pro」から採用が始まっています。
通話機能はなし。スマウォの役割を明確に?
そしてちょっと気なることに、クオ氏は新型Apple WatchがLTE通信にのみ対応し、さらに通話機能は省略されるというのです。現在のApple WatchはiPhoneと接続していれば通話機能が利用できますが、セルラー版のApple Watch単体では利用できないかもしれません(SkypeなどのVoIPサービスには対応する可能性アリ)。まぁ僕もApple Watchで通話したことはないのですが、ちょっとこの方針転換は意味深ですね。もしかしたら、Apple(アップル)はスマートウォッチの進化の方向を定義し直そうとしているのかもしれません。また、新型Apple WatchはAndroidスマホとの接続はできないそうです。
なお、クオ氏は以前に「新型Apple WatchではLTE通信対応モデルと非対応モデルの2種類が登場し、デザインは現行のApple Watchからほぼ変わらないだろう」と報告しています。一方、Apple業界の重鎮からは「本体デザインは大幅に変わるよ!」という意見も。個人的には本体が薄くなってくれさえすれば、デザインは変わらなくてもいいかな〜という感じです。
iPhone 8との同時発表が噂される新型Apple Watch。iPadの例を見るに、LTE通信モデルはさらに価格が高くなるのではないか…それが一番の関心事だったり。
・今年もやっぱり「新型Apple Watch」はiPhone 8と同時に9月発表か
Image: blackzheep/Shutterstock.com
Source: 9to5Mac
(塚本直樹)