地を這うクジラのような車です。
高級ドイツ車として君臨するメルセデス・ベンツが、マイバッハのブランドでスタイリッシュ過ぎるコンセプトEV「ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ 6 カブリオレ」を生み出しました。
中も外もゴージャスの極みで、巨体なのにとてもパワフル。もしも大富豪になったらゼッタイ欲しい一台です。
インテリアの足元なんて水族館みたいな光りかたですよね。車というより豪華クルーザーのような内装をしています。ゲーム『ファイナルファンタジーXV』が好きな人なら、TYPE-Fになって空飛ばないかな?なんて思うようなデザインです。
屋根付きの「ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ 6」が最初に発表されたのは、昨年カリフォルニア州で行なわれたイベント「ペブル・ビーチ・コンクール・デレガンス」でした。ですがこのモデルはカブリオレ(和製英語でオープンカー)となり、幌を下ろすと美麗な流線型ボディーがよりいっそう強調されます。
公式サイトMercedes Benzによりますと、この車は自動車のオートクチュールを目指し手作業で仕上げたとのこと。エンジンは小型の永久磁石同期電動機が4機搭載された4WDになっています。90kWhリチウムイオン・バッテリーは平型でボディーの底面に収まり、ドライブ・システムは550kWで、新欧州ドライビングサイクルNEDCの測定ではフルチャージで500kmまで走行できるそうです。全長は5.7mで全幅は2.1m。かなりの巨体にもかかわらず、速度は0-100km/hに到達するのにわずか4秒。最高速度は250km/hというパワーの持ち主でもあるのです。ちなみに100kmの距離を走るのに、充電時間はたったの5分という急速チャージも魅力のひとつかと思います。
さらにオドロキなのが、ガルウィングで開くボンネットには専用スーツケースや食器などのピクニック用具一式が収められていること(!?)。Cars & Technologyの動画でその姿をチェックしてみてください。
この車は8月15日から20日まで全米最大級の車イベント「モントレー・カー・ウィーク」で展示されたのち、20日からペブル・ビーチでの最終イベントに出展されたとのこと。さぞや現地での評判は良かったことでしょうね。
Image: YouTube
Source: YouTube(1・2)via Mercedes Benz
(岡本玄介)