Joi 「あなたがいなくて寂しかったわベイビー、大変な一日だったのね?」K 「ああ、大変だったよ。」
Joiはこれまでの予告編や、時折映る街中の広告からするとレプリカントのように思えますね。果たしてこの二人の関係はどういうものなのでしょうか。なんだかJoiに対するKの受け答えの愁いを帯びた冷たさから、この関係の本質を見せられているのかもしれません。
ウォレス 「人類は生き残ることができない、レプリカントこそが種の未来だ。だが多くは創り出せない。」
以前のトレーラーでは「文明の飛躍には使い捨ての労働力が必要だ。レプリカントがそれを担う」と語っていたウォレスですが、今回の台詞はまた少し雰囲気が違うものですね。人類のための奴隷であるレプリカントとは違い、生き残ることができない人類と、種の未来であるレプリカントという対比になっています。
ロビン・ライト演じるLAPD上司(?) 「ヤツは街の全ての武器を持ってる。私にあるのはあなた。」K 「ヤツを止めなければ。」
レプリカントを作るウォレスが社会にとって脅威だと認識されているのか、それとも他に理由があってのことなのでしょうか?
デッカード 「何が望みだ。」K 「あんたはこの件を手伝えるんじゃないかと思って。」
この予告編の流れからは、何が「この件」(the case)なのか判別つきませんが、ハリソン・フォードのニヤけ顔は良いですね。
K 「ヤツは軍を作っている。」
文脈からすると、LAPDがウォレスを脅威と見なすのは、これが理由かもしれませんよね。しかし、ウォレスがレプリカントで軍隊を作っているとしたら、一体それは何のためなのでしょうか? 続いて映るのは、宙に浮かぶ3つの小石のような装置と女性の脚。ゴミ山でKが囲まれるシーンに続き、爆発。そしてGoogleグラスもどきを使って遠方から攻撃を指示/傍観しているのは、ネイル中のシルヴィア・フークス演じるキャラクター。ゴミ山の人々をKと接触させたくなかったのか、彼らもろとも殺そうとしての攻撃か、ゴミ山の人々が人なのかレプリカントなのかも含めてまだ謎です。
K 「覚えていることを教えてくれ。全てを。」
前回はデッカードが「痕跡も記録も消した、追われていたんだ」と語っていました。そんなデッカードから覚えていることを全て聞き出そうとするK。前作に登場したレイチェルに関することなのか、デッカード自身のことなのか。それともやっぱり「6人目のレプリカント」の設定が復活するのか…。
「喫茶店」のネオンが光る街に、前作よりは照度控えめながらもシャフトが光る傘もでてきたり(0:37)、Joiの広告と共にカタカナで「ウォレコスコープ」と表記されたり(1:23)、捜査現場を封印する膜には「ロサ セルス市警察」(察は下の「八」が抜けてる)「関係者以外立入禁止」と書かれていたり(1:33)するのも面白いところ。
このTVスポット最後のウォレスによる台詞は「お前は本当の痛みをまだ知らないな、知ることになるが」。Joiが「ウォレスコープ」の製品なのであれば、「私もついて行くわ」とKに対して言う(1:13)Joiもなんだかウォレスの内通者みたいな気がしてきますよね。
新映像で謎がさらに深まる『ブレードランナー2049』の全国公開は10月27日。公開日まで待ちきれない方は、前作『ブレードランナー』と本作の間に起きた出来事に思いを馳せたり、夏の暑さと戦うブレードランナー達は爆水拳銃でドンパチやるのもいいかもしれません。
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