キヤノン「EOS M100」発表! 華奢な見た目の隠れマッチョ的ミラーレスカメラ

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    キヤノン「EOS M100」発表! 華奢な見た目の隠れマッチョ的ミラーレスカメラ
    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    ギャップ萌えってやつ?

    Canon(キヤノン)より「EOS M100」が発表されました。2015年に発売されたEOS M10の後継機種で、デザイン性を重視したエントリークラスのミラーレスカメラです。前モデルから引き続き、本体の三脚穴を使って装着するカメラ用ジャケット「フェイスジャケット」が用意されており、オシャレに着飾れます。発売は10月上旬の予定です。

    そんなEOS M100を一言でいうと「華奢な見た目だけど実はマッチョ」です。

    EOS M100の特長とEOS M10との比較

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    基本性能は、キヤノンのフラッグシップミラーレスカメラEOS M5とほとんど変わりません。画素数は約2420万画素、常用最高ISO感度25600、映像エンジンも最新のDIGIC 7。いまやキヤノンの最新機種にはほとんどついているデュアルピクセルCMOS AFもあります。背面液晶はチルト式で、操作ボタンもシンプルにまとまっています。

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    上位機種EOS M5との性能面の違いは連写性能です。EOS M100のAF固定約6.1コマ/秒に対し、EOS M5はAF固定約9.0コマ/秒。秒間3コマの差は大きいです。

    そしてEOS M100の特長といったら「フェイスジャケット」です。三脚穴にねじ込むカメラ用ジャケットで、カメラの見た目を自分好みに変えられます。付け外しもカンタン。色や素材違いなど、9種類が用意されています。

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    フェイスジャケットを装着すると、こんな可愛らしい見た目に大変身、でもフラッグシップミラーレス機に迫る性能。まさに隠れマッチョです。

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)
    このカラーリングはかなり好み

    前モデルのEOS M10とのスペック比較は以下をご覧ください。

    (左:EOS M100│右:EOS M10)

    映像エンジン: DIGIC 7│DIGIC 6

    画素数: 約2420万画素│約1800万画素

    撮像面AF: デュアルピクセルCMOS AF│ハイブリッドCMOS AF Ⅱ

    常用最高ISO: ISO 25600│ISO12800

    連続撮影: AF固定 約6.1コマ/秒│AF固定 約4.6コマ/秒

    動画: Full HD 60p│Full HD 30p

    重量(本体のみ): 約302g│約301g

    ネットワーク: Wi-Fi/NFC/Bluetooth low energy technology│Wi-Fi/NFC

    EOS M100のいいところ

    キヤノンのフラッグシップミラーレス機EOS M5とほとんど同じ性能ながら、サイズは300gと軽量で価格もボディ単体で5万円台。価格コムの情報では、上位モデルのEOS M5のボディのみで8万円程度なので、同じような性能を持ちながら3万円ほど安いです。コスパを考えると「かなりいい」です。

    デュアルピクセルCMOS AFでAF速度も文句なし、重さもiPad mini4とほとんど同じくらい。背面液晶もチルト式で使い勝手もよし。連写性能が上位機種に劣るといっても、このクラスでは十分。これ以上を求めるのは酷なくらいです。

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    暗いところでも、動きがある被写体も、どんな環境にも対応できるカメラです。

    レンズも老舗のキヤノンならではの豪華なラインナアップがあるので、将来一眼ライフを送りたいと考えている人にとって最初の一台として購入するのはありですね。すでにデジタル一眼レフを持っているなら…、EOS M5やM6をどうぞ。

    EOS M100のちょっと残念なところ

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    軽量・薄型ボディのメリットは大きいのですが、その半面かなり持ちにくいです。手の中をすべる感覚があるので、無意識に手に力が入ってしまいます。上の写真を見ていただけるとわかりますが、グリップには加工がされていますがほぼ効果はなし。凹凸がないので、人差し指と中指にひっかからないんですよね。

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    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    背面もグリップしやすい形状にはなっていますが、あまり効果は実感できませんでした。持っていたのはほんの数分ですが、片手で持ち続けるのは難しそう。軽いんだけどなぁ…。日々パソコンしか触っていないぼくの握力には耐えられませんでした。カメラの小型化とグリップ感のうまい調和は難しいんでしょうか。

    ただし、フェイスジャケットを装着すれば、グリップ感はグッとアップします。でも、カメラにデザイン性を求めない人にとって、最低でも4,500円するフェイスジャケットを着けないといけないのはツライ…。まあカメラをオシャレにするという新しい潮流を一旦受け入れてみるのもありです。

    EOS M100は結局…どう?

    完璧かと言われれば、NOです。そういう機種ではありません。これまでスマホで撮影してきた人の延長線上にあるカメラです。作っているのはさすがのキヤノン。デザイン性が高いだけでなく、カメラの機材としてもしっかり作られています。

    初めてのミラーレスカメラで何を買うか迷っているなら、選択肢として入れてもよさそう。やっぱり軽いって正義だし、なによりコスパ良好です。この性能をもったカメラが5万円台で買えてしまう時代スゴい。

    Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

    Source: キヤノンマーケティングジャパン

    (ささきたかし)