タメ息ものの美しさ! 空撮カメラマンが撮ったフジロックの夜景ドローン写真
Photo: Michito Tanaka

タメ息ものの美しさ! 空撮カメラマンが撮ったフジロックの夜景ドローン写真

地上140mで撮れた奇跡の一枚。

7月28日から3日間行なわれた屋外音楽フェスの「Fuji Rock Festival'17」。参戦した人々の胸にはそれぞれの想い出が深く刻まれたかと思いますが……SNSでは、その記憶をより輝かせてくれる1枚の写真が話題になりました。

それが夜間にドローンで空撮されたこちら。

Source: Fuji Rock Festival/Facebook

こちらはFacebookの公式ページFuji Rock Festivalより。

この写真はFacebookで約5,700人が「いいね!」しており、Twitterでもあちこちのツイートで合計1万件以上の「いいね」がついています。撮影したのは、新進気鋭のドローン・カメラマン田中道人さん。

オフィシャル映像の撮影担当として現地入りした彼は、空からの動画を撮る合間に写真も撮っていました。撮影日は8月30日21時で、ドローンのDJI Inspire2に搭載したカメラDJI X5Sにて撮影しています。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0で、セッティングはSS 0.6秒、F2.0、ISO 100とのことです。

写真が縦長なのにはちょっとした秘密がありまして、実はドローンのカメラを縦方向にチルトしながら、5枚程の写真を撮影してフォトショップで合成しているのです。

この撮影方法は誰の真似でも無かったのですが、僕がやり始めたのと同時に海外で数人やっている人がいたようです。僕が縦長チルトを撮り始めたのが1年程前でしたが、同時期に海外のフォーラムで同じ事をやっている人を見ました。常にドローンを使った新しい表現を模索していますが、世界は広いです。

という田中さん。誰が最初に始めたかハッキリ判らないものの、これは彼オリジナルのテクニックなのですね。しかもさまざまな気象条件に左右されるため、この撮影ができたのは「ラッキーだった」と語っていました。詳しいコメントは以下の通り。

高度は140mぐらいで撮影しています。 法令ではドローンの飛行高度は150mまでという制限があるので機械的にロックをかけています。催し物と夜間飛行の許可は航空局に申請を出して撮影しています。 これはフジロックだから撮影出来た空撮だと思います。 オフィシャルの映像として参加していたので、写真は映像の合間に1枚分だけ撮影したものですが、僕も家に持ち帰り現像してみてびっくりの異空間でした。 ドローンは安定はしていますが完全に静止している訳でなく、夜間の長時間露光で複数毎撮影した写真の合成なので成功率は高くはありません。また全体的に天候が悪くて雨の合間を縫っての撮影だったために、自分でも奇跡的な一枚だと思います。

田中さんはミュージシャンを目指して釧路より上京し、バンド活動や着メロ制作の仕事をするかたわら趣味でラジコンヘリを始めます。そしてドローンの先駆けDJI Phantomを入手してから空撮するようになりました。田中さんはそのご独立して、田中空撮を設立。それから仕事を通じて空撮の経験を積み、フジロックから撮影の依頼がくるようになったのです。

Fuji Rock FestivalのYouTube公式動画にも彼の映像が使われています。

Video: Fuji Rock Festival/YouTube

また、彼は故郷の釧路で自主制作映像を撮り続け、札幌国際短編映画祭で北海道監督賞を受賞。ここでvimeoのアカウントMichito Tanakaからいくつか、彼の作品をご覧ください。

Video: Michito Tanaka/Vimeo
Video: Michito Tanaka/Vimeo

さらには釧路と阿寒で撮った縦長チルト合成写真も。

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Photo: Michito Tanaka
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Photo: Michito Tanaka

こういった数々の作品がきっかけで、AKBグループの新グループSTU48の初オリジナル楽曲『瀬戸内の声』のMVの空撮を担当。ここからAKBグループの空撮もするようになったようです。読者の皆さんもどこかで彼の映像を目にしたことがあるかもしれませんね。

ドローン飛ばせない場所でも空撮自撮りができるよ!

Photo: Michito Tanaka

Source: Facebook, YouTube, Fuji Rock Festival, vimeo(12), Twitter

岡本玄介

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