価格も見直したっぽい。
今年春にその姿が確認され話題となった、Behringer(ベリンガー)が打ち出すMinimoog Model Dのクローン「Behringer D」。アメリカの大手楽器通販サイトSweetwaterがハンズオン映像を公開しています。
さすが、アナログシンセの始祖たるDの名を冠するだけあり出音はブリっと野太く荒々しい。ツマミなどの面構えもしっかり踏襲されており、操作感も実機のそれと遜色なさそうです。そのまま音源モジュールとして使っても良いですし、ユーロラック規格(DOEPFER社が提唱するモジュラーシンセサイザーの規格)であることを活用してモジュラーシンセのシステムに組み込んでしまってもきっと楽しいでしょう。MooのMother 32と並べたら相当ロマンなのでは?
当初399ドルあたりだと予想されていた本機でしたが、Synthtopiaによると実際には大幅に値下げして299ドルで勝負に出るとのこと。この価格変更にはRoland(ローランド)が発表したアナログシンセ「SE-02」が影響しているのではないかと見られます。あちらはディスクリート回路構成でラダーフィルター搭載の499ドルですから、さらなる低価格化でグっと差別化してきたようです。
とはいえ、299ドルでMinimoogクローンが手に入るというのはそれなりにセンセーショナルな事実。むしろソフトウェア音源と競合しそうなくらいですしね。安価はベリンガーのお家芸でもありますが、買いやすいヴィンテージクローンというのはハードシンセ界に新需要を呼び起こせるか?
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Source: YouTube, Synthtopia
(ヤマダユウス型)