友だちから正直な意見がもらえる匿名アプリ「Sarahah」
Image: Lolostock/Shutterstock.com

友だちから正直な意見がもらえる匿名アプリ「Sarahah」

「新しい髪型似合ってるね!」ならいいけど、「お前つまんね」とか言われたら泣きそう。

人とつながる手段はTwitterにFacebook、古くはメールや電話、そして対面などいろいろありますが、どれも基本的には匿名ではなく、そこでの会話のほとんどは何らかのオブラートに包まれています。一方で匿名掲示板などは完全に匿名なので、生々しい意見が聞けることもありますが、そこでつながる相手は自分のことを知らない人ばかりです。

どれを使っても知り得ないのは、自分のことを知っている人が、本当のところ自分をどう思っているのかということです。

そんな疑問にストレートに答えてくれそうなアプリが今、米国など各国のApp Storeでダウンロード数トップ、Google Playでも上位に入っています。その名も「Sarahah」、アラビア語でざっくり「正直さ」とか「率直さ」という意味だそうです。去年の秋に中東でWebアプリとしてスタートし、徐々に人気が広がっていって、今年2017年6月にアプリとしてリリースされました。

Sarahahの最大の特長は、誰からでも匿名でメッセージを受け取れることです。使い方はまずアプリをダウンロードするか、Webサイトに行くかしてアカウントを作ると、「https://○○○.sarahah.com」(○○○は自分が指定する文字列)というページが生成されます。そのページは下のスクリーンショットのようになっていて、このURLを友だちに送ります。

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Screenshot: 福田ミホ/Sarahah

URLを受け取った友だちは、この画面のテキストボックスに入力することで、Sarahahユーザーに匿名でメッセージを送ることができるんです。友だち側はURLを知っていればOKで、Sarahahに登録している必要はありません。なのでフィードバックをもらいたい側の人は、FacebookでもTwitterでもメールでも手書きでも、何らかの手段で友だちにURLを知らせて、あとは通知を待つのみです。米国のティーンの間では、Snapchatで共有するのが流行ってるみたいです。

Sarahahは元々、サウジアラビアのデベロッパーであるZain al-Abidin Tawfiqさんが、職場の部下から上司に対する率直なフィードバックを可能にするための手段として作ったものです。なので思いとしては、App Storeの説明にあるように、ユーザーが自分の強みや弱みを知って、自分を改善するためのアプリということみたいです。テキストボックスの上にも「建設的なメッセージをお願いします」と書かれています。

でも匿名でのコミュニケーションツールとなると、ネガティブなメッセージが来るんじゃないかと心配になります。というか、すでにSarahahでオンラインいじめが起きているという報告があがっています。

またかつてちょっと流行した匿名メッセージングアプリのいくつかは、荒らし的な使い方が原因で提供を中止しています。特にSarahahとよく比較されるものとして「Yik Yak」というアプリがあったんですが、それもやっぱりオンラインいじめとか犯罪予告とかに使われるようになり、その予防手段を導入すると成長がストップするというジレンマに陥りました。Yik Yakの運営会社は一時4億ドル(約440億円)の価値があると言われ、7350万ドル(約80億円)もの出資を集めていたんですが、最終的には100万ドル(約1.1億円)で身売りすることになってしまいました。

Sarahahがどんな運命をたどるかはわかりませんが、開発したZain al-Abidin TawfiqさんはMashableの中で、「不快な言葉をフィルタリングしたり、ユーザーが特定のユーザーをブロックできるようにしたり」といった対策を取っているとしています。

そんなSarahah、使ってみたいですか?

Image: Shutterstock.com

Source: SarahahThe IndependentThe VergeMashable

(福田ミホ)

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