Surface Laptopレビュー:多くの人にとって、良い選択肢
Photo: mayumine

Surface Laptopレビュー:多くの人にとって、良い選択肢

バランスよく使えます。が。

Microsoft(マイクロソフト)のSurfaceシリーズの中で一番新しいプロダクトラインナップだけど、一番「普通」なSurface Laptop。2 in 1のSurface Proのようにタブレットにはならないし、Surface Bookのようなスペックもなく柔軟に変形もしない。Surface Studioのようなインパクトある大きさとデザインでクリエイター向けに徹しているわけでもなく、言ってしまえば一番特徴がない製品だけど、それが一番使いたいものでした。

今年5月、Surface新製品発表会の場で現行Surfaceの全製品をタッチ&トライした結果「ギズモード的に買うならSurface Laptopかな…」と書き、私はその言葉通り、発売日の7月20日にSurface Laptopを購入、13インチのMacBook Airから乗り換えて使っています。

そろそろ使い慣れてきた頃合いなので、レビューをしていきたいと思います。

Surface Laptopって?

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Surface Laptopは、Microsoftが2017年に発売した13.5型ノートPC。Microsoftは、学生を主な顧客ターゲットとして位置づけています。カラーは「プラチナ」「バーガンディ」「コバルト ブルー」「グラファイト ゴールド」の4色で、日本では、グレーのキーボードにシルバー筐体の一番スタンダードな「プラチナ」が7月20日に発売され、その他のカラーは8月24日に発売されることが発表されています。

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現在展開されているスペックと価格は、Core i5/128GB SSD/4GB RAMで13万6944円、Core i5/256GB SSD/8GB RAMで15万8544円の2種類で、私が購入してレビューするのは、256GB SSD/8GB RAMの方になります。

ちなみにCore i7モデルがひっそりと予約注文開始されていて、USでは256GB SSD/8GB RAMモデルが1599ドル、約17万7000円で売られていました。

デザイン

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天板と底面部に剛性と質感に優れるアルミ素材が使われていて、スリムでスタイリッシュ。MacBook Airぽいと言われれば否定はできません。本体サイズは、幅308.1mm×奥行き223.27mm×高さ14.48mmで、A4サイズ(幅297mm×奥行き210mm)よりもやや大きめ。MacBook Airと並べてみると僅かにSurface Laptopの方が小さいですが、画面サイズは13.5インチのSurface Laptopの方が大きいです。

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厚みは14.48mmでMacBook Air(17mm)とはほぼ変わりません。重さは約1,252g(Core i5モデル)で、持ち運びでも許容できる重さです。ちなみにSurface Proは768g~(本体のみ)、Surface Bookは1,516gなので両者の中間と言ったところですね。ちなみにMacBook Air 13inchは1,350g、MacBook Pro(13inch)は1,370g。感触としては「MacBook Airよりは多少軽いけど大差ない、すごい軽いとは思わない」という感じでした。

ディスプレイ

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タッチ操作に対応した色鮮やかな13.5インチのPixelSenseディスプレイは、2,256×1,504の解像度で縦横比: 3:2。ツヤツヤで、とっても鮮やかで、写真を全画面で表示すると、とっても写真が映えます。タッチディスプレイは、スクロールする時や、他の人と一緒にPC操作する時にやはり便利です。Microsoftによれば最も薄いタッチディスプレイを実現したとのこと。

Surface PenとSurface DialはSurface Laptopでも利用可能です。Surface Penでの精細な筆圧検知はできませんが、普通に描くことは可能。Surface DialもBluetoothで接続し、ぐるぐる回してメニューを選ぶなど、限定的には使えます。でも基本的にはSurface ProやSurface Studioのようなクリエイティブな使い方は難しいですね。

インターフェース

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インターフェースは、USB 3.0、Mini DisplayPort、ヘッドセットジャック、Surface Connect(電源)のみ。USBはType-Cじゃないし、ひとつしかないし、SDカードは直接入らないので、SDカードリーダーやUSB拡張ポートが必要になります。この点に関しては不満が残ります

キーボード

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Surface Laptopのデザインで特筆すべきは、パームレストとキー周辺に「アルカンターラ」と呼ばれる素材が使われている点でしょう。スエードのようになめらかで温かみがあり、キータイプしながら常に手の掌はすべすべしていて、これは気持ちが良いものです。ファブリックはキーボードに一切のズレなく完璧に貼られていてとても美しい。撥水性も高く汚れにくく剥がれないとのことですが、これはもう少し使い込んでから検証する必要があります。

私の感想としては、Surfaceシリーズの中で一番使いやすいキーボードはSurface Laptopだと思いました。アイソレーションキーボードでキー間隔もほどよく、キーの深さもほどよく浅くソフトな感じで、ガシガシタイプするような人でも優しく包み込んでくれるようなキータッチ。キー間隔もMacBook Airに近く、AirとSurface Laptopを交互に使っていてもそんなに違和感ありません。そして必要不可欠なバックライトも搭載されています。

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タッチパッドについてはSurface Proより一回り大きく使い勝手が向上、感度も問題ありません。Surface Proではどうもマウスがないと使いづらいな……と感じていたのですが、Surface Laptopではマウスがなくてもいけます。ああ、でもやっぱりマウスは併用しちゃうな(どっちやねん、という話ですし個人的な嗜好もあると思いますが)。

Windows 10 Sは即Windows 10 Proにアップグレード

私はSurface LaptopにプリインストールされているWindows 10 Sを試すまでもなく、即刻Windows 10 Proにアップグレードしました。Windows 10 Sは、Windows Storeにある承認済みアプリしかインストールできません。つまりデスクトップアプリのOffice 2016もPhotoshopもインストールできませんし、ChromeもiTunesも使えません。ストアに公開されている、Facebook、Twitter 、LINEやInstagramは使えます。ブラウザはMicrosoft Edgeがインストールされています。

Windows Storeに公開されているアプリしか使えないようにすることで、より安全で快適な環境を提供するというのがWindows 10 Sの大義名分なのですが、ChromeもPhotoshopも使えないのでは、何もできない……でもそんな絶望は一瞬で終わります。Windows Storeを開いて「Windows 10 Pro」と検索すれば、該当の画面が出てきてアップグレードボタンが登場するのでそれをポチッとするだけ。2,3分でアップグレード完了します。Windows 10 SからWindows 10 Proへのアップグレードは少なくても2017年内なら無料です。

Windows Helloの顔認証が良い

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Windows 10には顔や指紋を使ってサインインできるWindows Helloという機能が搭載されていて、Surface Laptopでも顔認証を設定できます。これが非常に便利で、Surface Laptopのオーナーを一瞬で認識、ロックを外して迎えてくれる気持ちよさはぜひ体感して欲しいものです。平均2,3秒で顔認識し、ロック解除してくれます。しかし窓を背にした状態など、逆光や暗い環境ではなかなか認識してくれませんでした。

ちなみに自分の顔写真でもロック解除されちゃうのでは?という心配はご無用。赤外線カメラで本物の人間の顔と、写真に映る人間の顔は見分けています。

コルタナさん

Windows 10の音声アシスタント機能「Cortana(コルタナ)」が使えます。あらかじめ自分の声を登録し「コルタナさん」と声をかけることで音声アシスタントが起動します。コルタナさんの画面に「例『歌を歌って』」と表示されたので、表示されるがままに「コルタナさん、歌を歌って」とお願いしてみます。

よっぽど歌いたかっただけあって、美声でお上手でした。でもこの機能はなんのためにあるのだろうか‥‥。

ところでCortanaやSiriも含め、PC/Macに搭載されてる音声アシスタント機能の便利な使い道がわかりません。検索ならキーボードを使って目の前のブラウザに打ち込む方が早いので、わざわざ声を出してCortanaに聞いたりしませんよね…? 人がいたら恥ずかしいし。天気とかその日の予定とか、そんなに毎回聞きませんよね? 原稿を音声入力してくれると良いんだけどな。

バッテリー寿命とベンチマークテスト

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Image: PC World

PC WorldでMark Hachmanが行なったバッテリー寿命のテストでは、フル充電状態で4K動画をバッテリーが切れるまで再生し続けました。結果は、Surface LaptopはWindows 10 Sでは765分(12.75時間)、Windows 10 Proでは654分(10.9時間)という結果になり、Windows 10 Proにアップグレードするとパフォーマンスは相当変わることがわかります。それでもWindows PC群の中ではSurface Bookにつく2番目と、相当バッテリーパフォーマンスが良いことが証明されています。

でも……私の場合はフル充電状態から主にブラウザ上でメールをしたり調べ物をしたりテキストを書いたり、オンラインツールでやりとりをするなど、普通に仕事をしていたら6時間ほどで残り5%になりました。なぜこんなに乖離があるのでしょう……?(DropboxやSlackがバッテリーやパフォーマンスを食っているのかな)

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Image: PC World

さらに同じくPC Worldで行われた軽くゲームをしたり写真加工などをする状態でのベンチマークテストによれば、Windows PCを一通り試した中では中の上という感じです。私が使ってみている感じ、通常はサクサク動きますが、PhotoshopやLightroomなどの重めの作業をしようとすると多少もっさりする感じがあります。苦痛というほどではありませんが、スペックアップできるならしたいなあと思う程度には感じます。

これは買い?

Touch Barに絶望しているMacBook ProユーザーやMacBook AirのユーザーがWindowsに移行してみたい、もしくはセカンドPCとして使ってみたいなど、ガジェット好きなユーザーにはおすすめ。あと学生さんにもおすすめです。

見た目はMacBookと比較しても優れているものがあり、見た目が一番かっこいいWindows PC(個人的主観、異論は認めます)で、スペック、重量、価格もほどほど(もっと安いWindows PCはたくさんありますが)。デザインやブランドもこだわりたい、スペックもそこそこで良い人にとっては良い選択肢だと思います。ただし、動画や写真編集、ゲーム用途など、高いスペックが必要ならもの足りなく感じるでしょう。

Windows 10 ProはMacにはない機能もたくさんあって使っていて楽しい優れたOSで、Surface Laptopはそれをバランス良く使えます。でも外部インターフェイスがUSB 3.0とmini DisplayPortしかないのが辛く、バッテリーも私の場合、結果として期待値以下だったのが残念でした。

Photo: mayumine

Source: Microsoft, PC World

(mayumine)

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