ファスト・ファッションに切り込むAmazon。AIがトレンドを生み出す時代へ
Image: Catwalk Photos/Shutterstock

ファスト・ファッションに切り込むAmazon。AIがトレンドを生み出す時代へ

センスはビッグデータで獲得できるのね。

2017年に入ってから、Amazonはファッション業界に切り込む革新的な動きを次々に見せています。カメラを搭載した「Echo Look」は音声コマンドで自分の全身写真や動画を撮影して、ファッションアドバイスまでしてくれます。それに続いて発表されたのが、配送された服を試着できて返品は無料という「Prime Wardrobe」。これによって、Amazonで服を購入し、AIにスタイルチェックをしてもらい、気に入らない服はすべて無料返品、のサイクルが実現したことになります。もしもドローンでの配達まで実現したら、もうこれから先の未来は想像できません。

それにプラスして、4月には衣服を製造する完全自動化工場、しかもオンデマンド製造システムの許可をアメリカ政府から受けています。これによってAmazonオリジナルの服を、必要な分量だけ安価に届けることができるようになったわけですね。

さらにAmazonは、アルゴリズムを使って服のデザインをよりスタイリッシュに向上させるソフトウェアや、学習したスタイルをもとに新しいアイテムをデザインするアルゴリズムを研究しているとのことです。MIT Technology Reviewでは、以下のような例があげられています。

たとえば、イスラエルを基盤とするAmazonチームの一つは、マシーンラーニングを活用して画像に付けられた数少ないラベルを分析することで、そのルックスがスタイリッシュだと認知されるかどうかを推定することができるソフトウェアを開発しました。このソフトウェアはフィードバックや調整のためのアドバイスなどを提供することができます。

ファッションセンス皆無の筆者ですら「マシーンにファッションセンスなんて分かるわけがないやい!」と反感を覚えそうになるわけですが、世の中には「現在スタイリッシュなものとして人気を集めているアイテム」を数字で知ることができるデータ収集源が溢れているわけです。そう、インスタグラムを始めとするSNSですね。「スタイリッシュ」を定義づけなくとも、マシーンラーニングで「スタイリッシュとされるもののパターン」を学習させることは可能というわけです...いや、私も学習したいですよほんと。

Echo Lookから届けられる膨大なファッション画像データに、Amazonストアとの連携で手に入る消費者の好みやトレンドデータ。AIによって24時間休みなしのスタイル分析と商品開発が行なわれ、さらにオンデマンドの全自動工場...うーん...絶句です。

Image: Shutterstock
Source: The Verge via MIT Technology Review, WWD

(塚本 紺)

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