まぁ、バッテリ容量も少ないですから…。
iPhone XやiPhone 8/8 Plusで搭載された、待望の無線充電機能。これらは一般的な「Qi(チー)」規格に準拠しているため、市販の無線充電パッドも利用できるのが利点です。しかしCNETなどの指摘によると、どうもAppleの無線充電はライバル製品ほどは高速ではないかもしれないんです。
現在Apple(アップル)のオンラインストアには無線充電パッドとしてmophie製のものとBelkin製のものが登場していますが、その最大出力はどちらも7.5W。しかも7.5W充電はまだ解禁されておらず、年内のアップデートが来るまでは7.5Wよりさらに低い電力になります。一方Samsung製品などは、Qi規格の上限となる15Wでの充電が可能なんです。
かつて、市場にはQiに準拠した5Wの無線充電パッドが多く存在していました。ですので、7.5Wという数字は悪いわけではありません。またサード製の充電容量は7.5Wでも、来年登場するApple純正の「AirPower」は15Wでの充電ができる可能性は考えられますね。でもサード製品だけの性能を制限するなんてナンセンスですし、個人的にはAirPowerも7.5Wかな〜と思います。
ただし、Apple製品は「電力効率が良いため、バッテリー容量が小さい」というメリットがあります。Android勢のスマートフォンが3,000mAh近いバッテリーを内蔵している中、iPhone 8のバッテリー容量は2,000mAh以下だとの情報があります。つまり少ないバッテリー容量なら7.5Wの無線充電でも十分に賄えるかもしれません。
まだ新型iPhoneもAirPowerも発売されていないので、充電時間などの使用感は現状まったくわかっていません。iPhone 8やiPhone X、そしてAirPowerの正式リリース時には、無線充電のベンチマークを測ってみることにします。
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(塚本直樹)