せっかくなので、ゲーマーに愛される名機を作って!
以前にティーザー動画をご覧いただいた、アタリの新型コンソール「Ataribox」。往年の名機「Atari2600」を現代的にしたかのような新デザインですが、果たしてそのお値段や内容はいかに!?
VentureBeatよるインタビューにて、Atariboxのクリエイターで統括マネージャーのFeargal Mac氏がそんな疑問に答えてくれました。
まずお値段は、250~300ドル(約2万8300円~3万4000円)の間と、他のゲーム機の価格を平均したくらい。OSにはLinuxを使い、AMDのCPUとRadeon Graphicsのチップを搭載することから、家庭用ゲーム機というよりPCっぽいマシーンになるようです。本機は秋からIndieGoGoで出資金を募り、もしゴールに達すれば2018年の春には出荷できるだろうとしています。
さらにMac氏はこう語りました。
人々はPCの柔軟性に慣れているのですが、テレビに最も繋がれたデバイスは閉鎖的なシステムとストアしか行き来できないのです。
私たちはゲームやストリーム、ブラウズなどもできて、ほかのコンテンツ提供者から以前に購入したゲームもプレイできるなど、可能な限り自由度が高く、テレビに繋ぐデバイスの中で最強の商品を作りたいと思っています。
PCに近いゲーム機というのは大歓迎ですが、肝心のゲームソフトについては過去作のデカいカタログが付いてくること以外はまだ不明。イマドキ古いアタリのゲームがまた当たるとは、ちょっと考えにくいところですが……うーん。

本機のデザインはファンに懐かしさを感じてもらうためのもの。ゲーム体験は昔のアタリ用ソフトだけでなく、たとえば『マインクラフト』や『テラリア』などのインディーズ・タイトル(!?)もプレイできるようにしたいそうです。
さらにはPCゲームも遊べてストリーミングも、アプリを使用したりネットサーフィンもでき、音楽再生もできるという、一般的なPC寄りのボックスを目指しています。ただし超有名タイトルがプレイできるほど、パワフルでもないところで命運が分かれそうな予感も…。
Nvidia Shieldと似て非なる感じですが、あっちは4K画質をストリームし、HDR10をサポートするなどの高性能にもかかわらずたったの179ドル(約2万円)です。Atariboxはせめてこれと同等のパワーを持っていないと、人々は見向きもしてくれないかもしれません。しかも300ドルといったら、PS4が買えるお値段ですからね。これは厳しくなりそうですねぇ。
『マインクラフト』も『テラリア』も、すでにインディーズではありませんし、STEAMに繋げるならまだしも、Atariboxでしかプレイできない有名タイトルを多く揃えないと、大コケするんじゃないか?って心配が先にきてしまいます。
木目調のレトロ具合がカッコ良いのに、早期便やスペシャル・エディション、デザイン・オプションとして現代的な黒いコンソールも考えられているところもやや不安……かも?

とはいえ! まだかなり多くのことが未定かつ未発表です。これからゲーマーたちが望むコンソールになることを期待しつつ、続報を待ちましょう。
Image: ©2017 Atari via Atari
Source: VentureBeat