Fitbitが満を持して投じる初のスマートウォッチ「Ionic」ハンズオンレビュー
Image: Alex Cranz/Gizmodo

Fitbitが満を持して投じる初のスマートウォッチ「Ionic」ハンズオンレビュー


Fitbitからスマートウォッチが出るよ出るよとされてはや数カ月。

ついにFItbit初の本格スマートウォッチ「Fitbit Ionic」が公開されました。米Gizmodoは、発売前に入手してさっそくハンズオンレビューしていますが、かなりの高評価のようです。


Fitbitが満を持して投じる初のスマートウォッチ「Fitbit Ionic」は、Apple WatchやFitbit Surgeを使うような人たちを確実に魅了する製品です。最大4日間のバッテリー寿命、iOS・Android・Windows、それぞれのOSとペアリング可能、そしてFitbitおなじみの心拍計のセンサーも新しくなりました。このIonicの登場は、ウェアラブルデバイスの第一線を走る企業の次の一手としても当然の戦略だと思います。昨年Fitbitは、有名なスマートウォッチメーカー「Pebble」と「Vector」を3800万ドル(約41億円)で買収しました。ほとんど完璧だったFitbit Surge、そして主にデザインが不評だったFitbit Blazeなど、Fitbitはいつスマートウォッチ方面に本腰を入れるのだろうと思っていましたが、今回のIonicがひとつの集大成となるでしょう。見た目はあのダサいBlazeを彷彿とさせますが、それを気にさせないほど機能は素晴らしいです。

IDCによれば、Fitbitの市場シェアは昨年急落、かつてのナンバーワンだったウェアラブルブランドは、Appleや中国のXiaomiに次ぐ3番手に。アメリカではXiaomi製品を身に着けている人はほとんど見かけませんが(日本でも見かけません)、Apple Watchをつけている人は結構いますよね。ニューヨークでは、通勤時に通りすがる人たちだけでも1日何人かはApple Watchユーザーを見かけます。Fitbitの市場シェアは縮小しているかもしれませんが、Fitbit社によれば登録ユーザーは5000万人を超え、6700万個ものデバイスが売れているとのこと。

果たして、今回のIonicが市場奪還の鍵となるでしょうか?

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Image: Alex Cranz/Gizmodo

裏側の心拍センサー。3つのドットから充電。

はっきり言って見た目はダサいです。

大きなベゼルに鋭い角度は、Apple Watchの緩やかな曲線にも敵いません。Apple Watchは当然ながらアップル純正で、ドヤれるファッションアクセサリーとしても認知されています。Ionicが同じようにファッションアイテムとして昇格するには大きすぎるし真四角過ぎる。したがって、差別化するためには、Fitbitの強みである「フィットネス用途」に焦点を当てるべきでしょう。

現在のFitbitには、緑色のLEDライトを肌に照射し、血流の変化を検出して光学式心拍センサーで心拍を計測するPurePulseシステムが搭載されていますが、今回のIonicではセンサー部分が新しくなりました。Fitbit社によれば、赤・緑・赤外光 の組み合わせで血流を検知する新しい「triwaveカラーセンサー」が搭載されており、Fitbitの前機種やApple Watchの心拍計よりもずっと精度が高いとのことです。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo

バンド取り外しボタンを押すと、バンドが外せるようになっています。

さらにIonicは、水深50m(5気圧)防水で、GPSも搭載されています。ジムでIonicを着けたまま泳げますし、スマートフォン無しでジョギングに出かけてもGPSでどのくらい走ったかを正確に記録してくれます。プールに入るときはシリコンバンド、オフィスにいるときはレザーバンド、といった具合にバンドも付け替え可能。また、エクササイズの始まりと終わりを自動的に検知してくれます。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo

Ionicには左サイドにボタンが一つあります。ホームボタンのような役割で、ディスプレイをオンにしたりアプリを立ち上げたりできます。

公称ではバッテリーは4日間持続するとありますが、実際に使ってみてもそのくらい持ちました。大抵のスマートウォッチは丸一日は使えるけれど、2日目にはバッテリー切れで使えなくなります。Fitbit Ionicは、3日間着けっぱなしでも常に心拍数を計測し、そして何より着信通知もしてくれます。

ここ数年で、Fitbitのデバイスも通知をしてくれるようになていますが、AppleのwatchOSやGoogleのAndroid Wearとはあまり相性がよくありませんでした。でもIonicは違います。着信、テキストメッセージ、カレンダーの通知をしてくれるようになりました。また他のアプリからの通知も処理することができ、自分のスマートフォンで他の3つのアプリケーションと連携させることができるようになります。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo

最終製品版のアプリのスクリーンショットではないけれど、かなりカスタマイズできます。

通知機能(と腕時計のフェイスを変えられる機能)に加えて、IonicはNFCチップも搭載しています。(アメリカでの)スタート時には、Mastercard、Visa、American Expressが使える予定ですが、Fitbitは、銀行との相互運用性を測っていくそうです。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo

長押ししてドラッグで、アプリのアイコンの配置を変えることができます。

Fitbitはサードパーティのアプリが増えることを期待しています。なぜなら、現在利用可能な外部のアプリは、「Starbacks」、サイクリングアプリの「Strava」、天気予報の「Accuweather」、そして「Pandora」の4つのみです。貧弱なオプションと言わざる負えないですが、例えばPandoraであればオフラインにしてIonicの2.5GBのストレージに音楽を入れることができます(そのためにはPandoraのPlus/Premiumアカウントが必要)。

今のところSpotifyやGoogle Play ミュージック、Apple Musicはないので、Pandoraを使わない場合は、自前で音楽を読み込ませる必要があります。同時に発売されるBluetoothヘッドフォン「Fitbit Flyer」とIonicをペアリングすれば音楽を聞くことができますよ。このヘッドフォンは6時間の再生時間、防汗仕様、 マイク付きで通話可能、同時に2つの端末に接続可能(IonicとiPhoneなど)です。イヤーパッド部分は、チップ、フィン、ウィングのパーツで自分の耳にフィットするようにカスタマイズが可能です。

価格はFitbit Ionicが300ドル(約3万2000円)、Fitbit Flyerが130ドル(約1万4000円)。両方とも合わせると決して安い金額ではありませんが、デザインが素敵なAndroid Wearのスマートウォッチや、9月に大きなアップデートがあると噂されるApple Watchと比べても充分競争力があると思います。

Fitbit Ionicは、2017年10月にアメリカで出荷開始ですが、デバイスのソフトウェアが完成した後、改めてレビューを行ないたいと思います。

日本ではいつ発売されるかは未発表ですが、ほぼ同時発売を期待したいところですね。


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Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(mayumine)

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