あのサイトやあのサイトを黙らせる!
21世紀になっても、僕らを悩ませるウェブサイトでの音楽や動画の自動再生。「お前らはMIDIを自動再生する10年前の個人サイトか!」と激しいいらだちを個人的に覚えていたのですが、とうとう今年2017年10月と来年2018年1月に、Google Chromeに音声自動再生のオフ機能が段階的に実装される予定なんです。
以前にも、Chromeの開発者向けバージョンでテスト的に実装されていたこの機能。通常バージョンのChromeはタブ単位でのミュートは可能なのですが、ウェブサイト単位でミュート設定をすることができませんでした。そこで、開発者向けバージョンではURLの左側の「Secure(保護された通信)」をクリックし、ウェブサイト単位での音声再生のオンオフが設定できるようになったのです。
そして一般向けのChromeのバージョン64では、動画の自動再生は音声が含まれていないか、あるいはウェブサイトのどこかをクリックかタップした場合、つまりユーザーがサイトに興味を持っている場合にのみ再生されます。またモバイル版ではウェブサイトがホームスクリーンに追加されていたり、デスクトップ版で頻繁にアクセスするウェブサイトでも動画が自動再生されます。つまり、ユーザーが自動再生を望んでいるかどうかをChromeが汲み取る、といった感じですね。
Google(グーグル)によれば、2017年10月にChrome のバージョン63では前述のサイトごとの自動再生のコントロールが追加され、2018年1月にバージョン64でChromeによる動画の自動再生の制御が始まります。つまり、来月からは開くたびに動画が再生されるあのうるさいサイトを黙らせることができるのです。やったね!
平穏なウェブブラウジングを求めるユーザーと、動画再生数を稼ぎたいウェブ管理者の長らく続いた戦いも、もうすぐ終わるってことでいいのかな?
Image: François Beaufort
Source: The Chrome Projects via The Verge
(塚本直樹)