対抗心が誰に向けられているかって...お気づきですよね?
中国の会社Huawei(ファーウェイ)が、フラグシップスマホの「Mate」シリーズ最新モデルである「Mate 10」と思われるスマホを2017年10月16日に発表することが正式に決定しましたよ!
Huaweiは、Facebookに「Let's face it, facial recognition isn't for everyone. Unlock the future with #TheRealAIPhone. (顔認証は万人向けのものではないということを受け入れましょう。#TheRealAIPhone(本物のAIスマホ)で未来の扉を開きましょう)」というコメントを、超意味深な動画と共に投稿しています。
お気づきだと思いますが、これは先日リリースされたApple(アップル)のiPhone Xの顔認証機能「Face ID」をネタにした動画なんです。動画の中では、iOSの絵文字で使われているピエロが顔認証ロック解除を試みるも失敗に終わるというもので、これはかなりダイレクトにAppleをコケにしているようでもあります...。
なぜなら、iPhone Xに新たに搭載された、Appleが設計したSoCこと「A11 Bionic」には、「ニューラルエンジン」という、機械学習機能を司るハードウェアが含まれています。Face IDやアニ文字の機能にもこのニューラルエンジンが活躍してくれるわけです。
Huaweiも9月の初めに、同じくAI搭載SoCの「Kirin 970」を発表したばかり。SoCにAIを搭載することで、通信回線を利用したクラウドベースの情報処理から、端末上で効率的な情報処理ができるようになるため、あらゆる速度の向上が期待されています。今回発表されるであろうMate 10はこのKirin 970を初めて搭載することになるため、Huawei的には「我々のAIスマホの方が優れている」というメッセージを送りたかったのでしょう。
ただ、このHuaweiの指す「AIスマホ」が具体的にどんなものなのかはまだ明らかではありません。少なくともこの動画を出したあとに顔認証機能はついてこない気はしますが。
それにしても、ハードウェアに人工知能って...なんだか想像すると少しだけゾッとしちゃいませんか?イメージ的には、ネットに繋がっていなくても、人工知能が側にいてくれるってことですからね。ただ、AI搭載SoCというのは、今後のスマホ業界のデフォルトにもなってきそうな予感もしており、Mate 10の登場が今からワクワクしちゃうのも事実。さて、スマホは一体どこまでスマートになっていくんでしょう?
Screenshot: Huawei Mobile/Facebook
Source: Huawei Mobile/Facebook via The Verge
(Doga)