「体内病院」はついにここまで来た。病気はカラダが自動で発見し、治してくれる時代に

「体内病院」はついにここまで来た。病気はカラダが自動で発見し、治してくれる時代に

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まさにミクロの決死圏。

体調を崩したら病院に行く。そんな当たり前の風景が、もう過去のものになってしまうかもしれません。超小型のカプセルを体内に投与し、がんなどの病気を早期発見。さらには治療までしくれるという革新的な仕組み、「体内病院」の時代がもうそこまで来ているんですから。

ちょっとにわかには信じられないお話ですが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)にて、その詳細が紹介されていましたよ。

体内病院の正体は超小型の「ナノマシン」。体の中から異常を感知

まるで映画かおとぎ話かといった壮大過ぎる話ですが、着々とその時は来ているんです。研究開発を主導するのは、東京大学教授で、川崎市産業振興財団・ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)のセンター長も務める片岡一則さん。プロジェクトには26の大学、企業、研究機関が集結し、日本発の医療イノベーションを目指しているそうです。

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体内病院(in-Body Hospital)とは、50ナノメートル(1mmの5万分の1)という超極小の「ナノマシン」を体内に投与するもの。「マシン」といっても機械ではなく、内部に薬剤を包み込んだ高分子の粒子(ミセル)でできており、体に何か異常が発生すれば直ちに診断を下し、内包している薬剤を放出して治療するんですって。

すなわち、これまで病院でやっていた検査・診断・治療を、病院に行かずとも体が勝手にやってくれるようになるんです。これを未来と呼ばず、何と呼ぼう。

進むがん治療。「トロイの木馬」でがん細胞と戦う方法とは

この体内病院プロジェクトは、医療の常識を覆すさまざまなことが期待されていますが、特に先行しているのが、がん治療の分野だそうです。

期待が高まっている理由は、その仕組みにあります。ナノマシンは、がん細胞によって血管に開けられた穴からがん細胞の中に入り込むことが可能。がんの「核」近くに到達すると、内包していた抗がん剤を一気に放つという、まるで「トロイの木馬」のような方法でがん細胞をやっつけてしまうのだそうです。

しかも、ナノマシンは健康な血管の穴は通ることができないため、副作用も起こらないんですって。

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実際、軟骨肉腫というがんの一種に冒された犬での臨床実験では、足に体重をかけることすらできなかったのが、わずか1週間で歩けるようになるなどの成果を出しており、実用化は早ければ3年後とのことですよ。

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他にも、皮ふの下に埋め込む超小型化チップで「採血不要の在宅がん診断システム」を作る話など、ワクワクするようなロングインタビューは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。


Image : Mugendai(無限大)
Source : Mugendai(無限大)

(渡邊徹則)

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