表現や体験の幅がさらに広がりそうです。
2017年9月20日深夜にリリースされた「iOS11」。さまざまな革新的な機能が追加されましたが、注目される機能の1つとなっているのが、高精度で手軽なAR表現。そしてそれを実現できる開発者向けのフレームワーク「ARKit」です。本日からリニューアルされたAppStoreには、すでにいくつかのAR対応アプリが公開されて話題となっています。
また、世界中のクリエイターがARアプリをまさに今、開発しているのだと思われます。たとえば以下の動画も「ARKit」を利用したデモアプリ。スキャンしたらくがきがその場から出てきて歩き出すiOSアプリのデモ版です。
カメラを向けて読み取ったらくがきたちは、ノートから飛び出て机の上を縦横無尽に歩き回ります。しかも、ちゃんとうまい具合に手足を動かして動いているんですよね。ちょっと横から見ると紙らしさを感じさせるペラペラ具合がなんともユニーク。こちらのデモアプリは、「Unity ARKit Plugin」を用いた開発によって、短期間でもある程度動作するデモが開発できたとのこと。
この動画のデモアプリは現在のところ配信される予定は無いようですが、こうしたARを使った表現が手軽に開発できるとなれば、ゲームだけでなく知育やライフスタイルや便利ツールといった、さまざまな分野へ広がっていくかもしれません。
いやぁ〜、一時はトレンドから身を潜め、自分探しの旅に出たと思われた「AR」という見せ方ですけど、ソフトウェアとテクノロジーの進化によって、1回りも2回りも力強く、頼れるナイスガイになって帰ってきた感じですね。
先日はGoogleからも「ARCore」というスマホ向けARプラットフォームが発表されましたし、ウェブブラウザなどで表現されるARの開発にも乗り気みたいですよ。
2018年へ向けて吹いてますね! ARの風が!
Image: 株式会社ココノヱ(YouTube)
Source: 株式会社ココノヱ(YouTube)
(小暮ひさのり)