ティム・クック氏も舞台裏で顔面真っ青?
Apple(アップル)の発表会にて、ティム・クック氏の「One more thing...」という言葉のもと、記念すべき登場を果たしたiPhone X(テン)。ホームボタンの代わりに「Face ID」という3D顔認証センサーが目玉の一つでもあります。そんな、Face IDの実機デモを行ったのがAppleの上級副社長でソフトウェアエンジニアを管轄しているCraig Federighi氏。発表会を見ていた人ならお気づきだと思いますが、そこで顔認証が機能しないという、あってはならないトラブルが起こってしまっていたんです。

The Vergeによると、実はこの原因はFace IDの誤動などではなく、どうやらiPhone Xが一度再起動をしていたため、もしくは認証ができない状態を長時間放置していたために、最初のパスワード認証を求められていたからなのだそう。従来のモデルでも、一度再起動すると最初はTouch IDではなくパスワードを入れなくてはいけませんよね?あの状態です。
実際に、スクリーンにデカデカと映し出されたデモ機のディスプレイ上には 「Your passcode is required to enable Face ID.(Face IDを有効にするにはパスワードが必要です。)」と表示されているのがわかります。 Craig氏も苦笑いしながら、すぐさま予備機の方で再度Face IDによるロック解除を披露してくれましたが、会場には一瞬シーンとした嫌な空気が流れていましたよ...。Craig氏の焦りもそうですが、何より舞台裏で様子を見ていたティム・クック氏が一番焦っていたのかも?
Face IDの実用面での認証精度に関しては、まだあまり詳細がわかっていませんが、これから少しずつその全貌が明らかになってくるでしょう。少なくとも、今回のデモ機でのミスは、誤解であるということを、Craig氏に変わって声を大にして言っておいたということで
Screenshot: Apple
Source: The Verge
(Doga)