どうも、きな臭い話があるようで…。
つい先日に流出した「iOS 11 GM版(ソフトウェア開発の最終バージョン)」により、ほとんどの機能や詳細が判明してしまった「iPhone X」。これまでに例をみない量の情報流出に対し、Apple(アップル)ブロガーのJohn Gruber氏が「これらの情報はApple内部の社員が意図的に流出されたもの」とブログ「Daring Fireball」で警鐘を鳴らしています。
そもそも、今年のApple関連の情報流出は異常です。数日前のiOS 11 GM版だけでなく、7月にはスマートスピーカー「HomePod」のファームウェアが流出し、iPhone XやHomePodに関するさまざまな情報が判明しました。さらにiOS 11 GM版のリークからはiPhone Xだけでなく、「新型Apple Watch」や「新型Apple TV」の情報も流出。そして本日はApple TVに搭載される「tvOS 11」ファームウェアが流出し、4K解像度のスクリーンセーバーが見つかりました。
Gruber氏によれば、iOS 11 GM版は誰でもアクセスできるものの、長くて連想しにくいURLにて公開されていたそうです。そしてこれらのURLを「誰か」が海外ニュースサイトの9to5MacやMacRumorsに伝え、今回の情報の大流出につながりました。
さらに続けて、「情報流出はミスによるものではなく、Apple内部の悪意ある社員によるものとみてほぼ間違いない」とまで言及しています。その動機がなんなのかは不明ですが、Appleにとってはとんでもない打撃であることは間違いないでしょう。
ある程度の情報のリークはソフトウェアを開発する上で仕方のない面もあるのですが、今回は流石に度が過ぎる印象です。今後、Appleはこの情報流出に対して手を打つことができるのでしょうか?
Image: andersphoto / Shutterstock.com
Source: Daring Fireball
(塚本直樹)