10周年記念モデル「iPhone X(テン)」きました!
スマートフォンの未来と銘打つだけあって、今回はすごいです。次段階に突き抜けてしまわれた感があります。ベゼルレス。画面は広く、背面までガラスで、全面ガラス張りの発表会場「ジョブズシアター」とシンク。5s以来の飛躍です。
カラーはシルバーとスペースグレイ、前モデル同様の防塵&防水仕様、ステンレスのフレーム+両面ガラスのボディは、iPhone 4s以来の久々の復活です。
ワイヤレス充電、顔認証ロック解除のFace ID、超鮮明な有機ELディスプレイ搭載で、もはやAndroid旗艦モデルにあってiPhoneにないもの探す方がたいへんなぐらい。
誕生から10年。AppleはiPhone Xで次の10年にキックオフします。
画面を広げられるだけ広げたスーパーRetinaディスプレイ

iPhone史上最大2436 x 1125ピクセル。Retinaディスプレイに「スーパー」がついた全面フル有機ELの新画面は、色の出方がスーパー鮮明でコントラストも最高です。これだけのハイレゾ5.8インチ画面でありながら、ベゼル(枠)を取り払ったことで、5.5インチのiPhone 7 Plusよりコンパクトなボディを実現しました。iPhone 7 Plusの画面を、iPhone 7のボディで楽しめるような感覚なのかな?
スクリーンエッジの黒い線はどうしても取り払えなかった部分です。上部のフロントカメラの黒いエリアが残念というファンもいますが、見た目よりたっぷり画面を優先するところに新しいデザインの息吹を感じます。
スペック&機能。ホームボタンが消えた
最強Androidもぶっ飛ぶ新型「A11 Bionic」プロセッサ搭載。省電力コア2基+高処理コア4基の計6コアのアーキテクチャです。A10との違いが実感できるレベルかどうかは、あとで実測が待たれるところ。
ワイヤレス充電もやっとついにiPhone初登場です。なんかそれだけでも感無量ですよね。毎日便利になりますね。AirPodsも売れ行き好調なので、人によっては「一回も何も差し込まないで生涯を終える端末」になるかもしれません。下のところにLightningケーブルの差込口は残っていますけど、ヘッドホンジャック復活はやっぱりナシでした。

HOMEボタンも消えました。なんせXはベゼルレスですんで、ホームボタンの置き場所がない。でも代わりに3D顔認証センサー「Face ID」が搭載になりましたので、顔をかざすだけでアンロックできます。「3D」は立体的に顔を捉える、という意味。ですので、誰かの顔写真を見せても、奥行きがないので顔面とは認識されません。正面から見ても、斜めから見てもOK。髪型変えたぐらいでごまかされることもないのだそう。なりすましでアンロックが成功する確率は「100万分の1」だと言ってました。
さっそくTwitterでは「イスラム教徒の女性(ブルカなどで顔を隠す)はどうなるんだ!」と沸き返っていますが、ほんとに、どうするんでしょうね。あと、「警察は捜査令状とらなくても、犯人捕まえてiPhoneを顔にかざすだけでアンロックできちゃうね」というツイートもだいぶバズってます。いやあ、ほんとうに、どうなるんでしょうね。
デュアルカメラがまたまたパワーアップ

iPhone XもiPhone 7 Plusみたいなデュアルカメラですので、2倍光学ズームで撮れます。過去モデルよりセンサーが大きくなり、光学式手ぶれ補正も広角・望遠両方に搭載されましたので、画質アップは間違いないでしょう。
さらに今回は「 Portrait Lighting 」モードも新登場です。これは深度マッピングで被写体と背景、さらに顔の立体感を見分け、それぞれの光の具合をわけて調整するというもの。これはちょっと楽しみですね!
アニメ + 絵文字 = Animoji(アニモジ)が新登場

静止画の絵文字にさようなら。これからは、あなたがスマホの前でしゃべるとおりに絵文字が動く「Animoji」が使えますよ。好きな絵文字を選んでしゃべるだけ。ステージでやった感じでは、ちょっと薄気味悪さもありましたが、時代は確実に動いていますね。
気になるお値段
iPhone Xは64GB(11万2800円)または256GB(12万9800 円)の容量があります。 予約注文は10月27日から開始され、11月3日に出荷される予定です。
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(satomi)