真空管のある生活が身近に!
ビートルズが使っていた頃から連綿と続く、ブリティッシュの息遣い秘めたるVOXアンプ。その新機種がKORGより登場しました。同時にいくつかの楽器も発表されましたが、どれもグっとくるルックに仕上がってますよ。
VOXアンプ「VX50 AG / BA / KB」



VX50シリーズは、50Wの大出力と新世代真空管「Nutube(ニューチューブ)」によるファット&パワフルなサウンドをそなえたコンパクトアンプたち。NutubeはKORGとノリタケ伊勢電子株式会社の共同開発で生まれた長寿命・低消費電力のあたらしい真空管で、2015年のNAMMで発表されたばかりのわりと新しい技術です。
Nutube搭載のギターアンプといえば今年3月頃に発売されたヘッドアンプ「VOX MV50」がありましたが、今回のVX50シリーズは念願のコンボアンプ! 真空管ならではの豊かな倍音が手軽に楽しめるということで、まさに待ってましたな製品です。
ラインナップは、ファンタム電源搭載で弾き語りを強力にサポートするアコースティックギター向けの「VX50 AG」、コンプとドライブを装備しブンブンなローが楽しめるベース向けの「VX50 BA」、3チャンネル仕様でPAとの連携もナイスなキーボード向けの「VX50 KB」の3機種。いずれもバスレフ構造で、余裕ある出力が豊かな倍音を生みだしてくれます。
価格はいずれも3万2000円(税抜き)、発売日は2017年9月中旬頃。Nutubeのおニューな真空管パワーを感じたい!
VOX Customシリーズ MaroonBroncoカラー

VOXアンプのコアラインであるCustomシリーズに、MaroonBroncoカラーのリミテッド・モデルが登場。落ち着きと気品を感じるダークブラウンな色味は、プレイングも自然とこなれた感じになりそうです。
ラインナップは「AC30C2-MB」、「AC15C1-MB」、「AC10C1-MB」、「AC4C1-12-MB」の4モデル。価格は順に14万円、8万2000円、6万円、4万5000円(いずれも税抜き)で、発売日は2017年9月下旬頃。
ステージキーボード「VOX Continental」

ここからは楽器のおはなし。NAMM2016で参考出品されていたステージキーボード「VOX Continental」がついに登場しました! VOX Continentalは1962年に発売されたトランジスター・オルガンとして知られていますが、そのコンセプトを受け継ぎ、さらにNutubeを搭載した新生VOX Continentalが55年の時を経てよみがえります。これはアツいですぞ。
ORGAN、E.PIANO、PIANO、KEY/LAYERの4パートが独立し、切り替えはもちろんレイヤー化も可能。パネル中央には本機の顔であるLEDタッチセンサーが鎮座し、モードによってドローバー、パラメーターコントローラー、マスターEQなどさまざまな振る舞いを見せます。実際にやってみないとこのタッチ感は想像できなさそうですが、新しいインターフェースが革新的な演奏を呼び込むことは間違いないでしょう。

ラインナップは25万5000円(税抜き)の73鍵バージョンと、23万円(税抜き)の61鍵バージョンの2機種。発売日は2017年9月下旬頃で、どちらもエクスプレッションペダルと専用キーボードスタンドが標準で付属します。もう、最強のステージ・オルガン感がすごいですね。
モデリングギター「Starstream Type 1-24 with DiMarzio」

最後は、VOXが手がけるモデリングギターStarstream Type 1のリミテッド・モデル「Starstream Type 1-24 with DiMarzio」です。内蔵しているAREOS-Dシステムやボディバランスはそのままに、DiMarzio製のThree-90ピックアップを搭載し、要望の多かった電源を入れずとも演奏できるパッシブ・ピックアップ・モードが搭載されました。
ネックは現行の638mmから648mmに伸長され、フレット数も22から24へアップ。ハイポジションが俄然弾きやすくなりましたね。ラインナップは6種類、価格は15万円(税抜き)。発売日は2017年9月下旬頃。
ドドっと一気に来ましたが、やはりVX50シリーズのサウンドが気になるところ。新しいカタチの真空管、その耳馴染感はどんなものなのか。楽器屋でじっくり試奏しようじゃありませんか。
Image: © 2017 KORG Inc. All Rights Reserved.
Source: KORG (Japan)
(ヤマダユウス型)