トラックボールマウスの魅力、知ってます? Logicool「MX Ergo」は1点を除き最強
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トラックボールマウスの魅力、知ってます? Logicool「MX Ergo」は1点を除き最強

相棒が人間工学を学んで帰ってきました。

コロコロした大きなボールと大きなハンドレストがついた「トラックボールマウス」は、まるで1996年の残留物かのよう。もしくは、おそらく1946年(トラックボールが初めて入力用デバイスとしてコンピューターに採用された年)の方でしょうか? マウス、そしてトラックパッドの登場以降、このトラックボールマウスの人気は衰えてきています。もちろんそれには正当な理由がありました。それは、今やマウスやトラックパッドもほとんどスペースを使わないということ! ただ、それでもトラックボールがいいんです。いや、「ただ良い」だけじゃないんですよ。トラックボールは素晴らしいのです! 素晴らしすぎるあまり、Logicool(ロジクール)も数年ぶりに新たなトラックボールマウスを投入しました。これはめでたいことです。ちょっと、問題もありますがね。

このLogicoolの最新モデル「MX Ergo」は、見た目も機能性も2010年に発売された前モデル「M570」にそっくりです。マウスグリップ部分は楽に手を添えられますし、指も自然と2つのボタンに添えられるようになっています。画面スクリーン上のカーソルも、ボール部分を親指で軽く突くように押すだけで動かすことができます。親指のトラックボールを10年以上愛用していた私からすると、この動作はもはや至極自然。

同僚、友人、家族、そしてIT業界に関わる人たちですら、私のパソコンを使いたいと言ってくる人はいません。だって使った途端にみんな「ちょ...これ、ふんぐ...え!?」ですよ。大体、みんな震えながら、虫を食べる人たちを見ているときのような嫌悪感を見せます。画面スクリーン上で意図せずカーソルが飛び回ったり、見失ってしまったときには「どうなってんの?」や「なんじゃこりゃ!」と口を揃えて言っています。

確かに練習が必要ですが、一度このボールを使って長くパソコン操作をしていれば、トラックボールは画面スクリーン上のカーソルを動かすには最適なデバイスであることがわかるはずです。スタイラスほど正確ではなく、マウスほど俊敏には動かないものの、それら2つをうまく融合させたような仕上がりです。Photoshopでは、スタイラスと同じくらい丁寧に画像を加工することができますし、FPS型のアクション・シューティングゲームでは、すっとボールを転がすことで、Twitchで動画を投稿している上級プレイヤーのように瞬時に主人公をターンさせることができます。

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調整可能!

この親指でボールをコントロールする人間工学的なトラックボールは、どこででもコロコロできるんです。硬くて平らなテーブルも不要で、太ももの上、枕の上、薄い肘掛の端ですらトラックボールを配置できるフィールドになってくれます。このLogicoolの新たな試みは、とにかく人間工学の視点を一番に考えているようです。トラックボールの傾きを調整する底のマグネット式プレートもその技術の一つです。また、小指を楽にのせられる気の利いた小さなへこみだってあります。素材も柔らかいプラスチック。それはまるでフォームマットレス同等のトラックボールとでも言いましょうか。つまり、それくらい手に優しいとうことです。なんならフォームマットレスと違い、手が汗ばむということもありませんよ。

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このスクロールホイールがまた素晴らしい

人間工学に基づいた変更点に加え、M570と比較した場合のMX Ergoの一番のアップデートは、そのスクロールホイール部分にあります。ほとんどのトラックボールが、ボールをスクロールホイールの部分に配置するため、それら2つは共存しえません。唯一しっかりとしたトラックボール製造メーカーのKensingtonも、トラックボールをスクロールホイールと一緒に搭載していません。そして、M570は粗悪でベタベタするスクロールホイールが使われていました。それはまるで、母親のガラクタクローゼットの中から引っ張り出した安っぽいGatewayのマウスのよう。MX Ergoのスクロールホイールは、スクロールすると絶妙なクリクリ感があり、まるで梱包の際に使うプチプチを高速で潰しているような感覚です。一般的にはハイレンジの操作デバイスでしか見かけない、左右に傾ける機能もついています。

そのほか優れた機能が、Bluetoothで接続できるということ(実はLogicoolのトラックボールでは初)や、トラックボールの感度を調整するためのボタンがついていること、そしてLogicoolソフトウェア「KVM Switch」や「Flow」をサポートしているということでしょう。これにより、一度に複数のパソコンで接続でき、デバイス間をボタン一つで切り替えることが可能になります。

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ボールのそばにあるボタンは瞬時に感度調整をするためのもの

実際のところ、MX Ergoはとにかく快適で、私が以前まで使っていたデバイスが抱えていた問題を解決してくれました。1つを除いては。その1つとは、トラックボールそのものを取り外す際には、ペンや箸を使わなくてはいけないということ。

もしかしたらそんなの大したことないと思われるかもしれませんが、数十年利用していると、トラックボールのセンサー周辺にゴミが溜まってくるものなのです。埃、剥がれた皮膚、ときには乾いた飼い犬のよだれなど、それはそれはいろいろ引き寄せてくるわけです。まぁ、これは最強のデバイスを使う上では避けられない、かつ予想できる弱点とも言えます。数週間ごとにボール部分を取り外し、隣に座っている人が不快感を見せないよう願いながら、センサー部分から汚れを取り除きましょう。

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トラックボールを取り外すための穴に関しては、MX Ergoのほうは以前のモデルに比べてより深くて狭いのです。そのため、棒のようなものを使う必要があるでしょう。まぁ、すると隣の人も簡単に気付いちゃいますけどね。

ですが、それは我慢しましょう。100ドル(約1万870円)は多少高いですが、まぁ耐えられるレベルの贅沢です。なぜって、毎日パソコンで使うデバイスなのですから! 何時間も私たちの指がこのデバイス上を滑り回るわけですよ。だからこそ、使うものは質の良いものである必要があるでしょう。私が旧式のM570で過去7年間をやってこれたことを考えると、次はこのMX Ergoでどれくらい長く使っていけるのか想像するだけでもワクワクします。もし、あなたもトラックボール好き、もしくは興味を持っているのであれば、この値段は支払う価値があります。

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Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(Doga)