タップ、クリック、掴む、離す、スワイプでARを使いこなす!
iOS 11から使えることににあるであろうAppleのAR技術「ARKit」。すでにARテーブルゲーム『The Machines AR』やIKEAの家具お試しアプリなどのデモが公開されていますが、今後はこういったARコンテンツを使いこなすための操作方法もないがしろにはできません。
そこで登場するのが、サード・パーティーのManoMotion社が開発している、ARKitにハンド・ジェスチャーを認識させる機能。
まずは卓上のカップにピンポン玉を入れるスポーツ「ビアポン」を題材にしたARゲーム『マノポン』のデモ映像をご覧ください。
この『マノポン』は、ARKitのテーブル認識機能とManoMotionのジェスチャー認識機能とを併用しています。このデモが実現したのは、現実世界の物理法則とAR世界の物体の両方を同時に、かつ正確に認識させる技術が確立されたからこそ。
ここまで来るのにかなり苦労されたようですが、モバイル端末のカメラがどのように手を認識しているか、別の映像を見ればお判りいただけるかと思います。
手のひらにマーキングがたくさん現れ、SF映画の舞台裏で行なわれるグリーン・スクリーン撮影のようですね。さらにこのマーキングをそのままゲーム画面にし、基本ジェスチャーで遊べる『GestureKit』も見てみましょう。
タップ、クリック、掴む、離す、スワイプといった動作でゲームをしている様子が見られますね。つまんで離すというジェスチャーも認識しています。
実際どこまでARKitを使うアプリと連携できるかは未知数ですが、Upload VRいわくAppleはジェスチャー技術を一般に解放していないと報じているので、各ディベロッパーがManoMotion社の技術を採用することも多いんじゃないでしょうかね。電池、CPU、メモリとどれも最小限にしか食わないというから尚更です。
Image: YouTube
Source: YouTube(1, 2, 3), ManoMotion via Upload VR
(岡本玄介)