4K動画対応になった「RICOH THETA V」ハンズオンレビュー

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4K動画対応になった「RICOH THETA V」ハンズオンレビュー
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

360°カメラ業界が盛り上がってます。

2013年THETAが登場して以来、リコーは360°カメラのメーカーとしての地位を確立してきました。後発にサムスンやニコン、サムスン、そして最近では、ぐるぐる回る360°映像で世間を沸かした「Insta360 ONE」などが登場しましたが、THETAからも最新モデルが登場、その名もTHETA V。価格は430ドル(日本では56,700円)で、待ち望んでいた360°の4K動画の撮影、360°空間音声記録の機能が新搭載です。米ギズモードから早速、簡単なハンズオンレビューをお届けします。

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問題はカメラそのものではなく、それを視聴する媒体でした。僕が2013年から見てきた何千もの動画を思い起こしても、印象深かった360°動画は1本もありません。もう少し深く掘り下げたとして、例えば Casey Neistatのdroneboardingか、Steve LinとDrew Scanlonの California Extreme などなど、通常のフラットな動画と大差ないと思っていました。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

ちなみに紹介した双方の動画は、THETA Vほど機能が優れていないサムスンのGear 360で撮影されています。

でも360°カメラの本当の楽しさは、自分の冒険をいかに簡単に楽しく記録できるかです。今回THETA Vを使う限られた時間の中では、構図や音声を一切気にすることなく周りを歩き回ることができました。THETA Vのスリムなボディは持ちやすく、4つのマイクのおかげで、どこから音を拾えるのかを心配する必要はありません。セットアップも簡単です。電源ボタンを押せばオンになり、サイドのモードボタンで動画か静止画かを選択、撮影するときには正面の大きなボタンを押すだけです。

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もっと設定をカスタマイズしたければ、THETAのアプリから行なうことができます
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

THETA Vは、動画の1回の記録時間は、最大5分または25分、4K動画は合計40分間記録できます。撮影ファイルをカメラから取り出したい場合は、RICOHの無料モバイルアプリからスマーフォンに接続してダウンロードしするか、microUSBからコンピューターに接続して転送します。THETAのひとつ残念なところは、microSDなどリムーバブルメディア用のスロットがないので、THETA本体の19GBの内蔵ストレージが最大容量なところですね。

THETA Vのその他特筆すべき改良点は、静止画のシャッタースピードが 1/25000秒~1/8秒 になったこと、静止画のマニュアル、絞り優先モードでISOが3200になりました。また、クアルコムのSnapdragon 625チップを搭載したことで、処理時間と転送速度も向上しました。

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左から:10月中旬発売予定の別売りの水中ハウジングケース TW-1(水深30mまで対応、200ドル)、THETA V本体、外部マイクTA-1(270ドル)
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

価格は430ドル(日本では56,700円)は、日本では2017年9月下旬から発売です。

さらにアクセサリーとして、外部3Dマイク「TA-1」(トップ画:右)と水深30mまで対応する防水ケース「TW-1」(トップ画:右)も登場。お値段・発売日は順に、3万5100円(税込)で9月下旬、2万4300円(税込)で10月中を予定しています。

Image: Gizmodo US

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文](mayumine)