Samsung(サムスン)が発表したウェアラブルデバイス3種、Gear Sportスマートウォッチ、Gear Fit 2 Proフィットネスバンド、Gear IconX 2018ワイヤレスイヤホン。どれも以前のモデルからどれだけ進化しているのか気になるところですが、米GizmodoのSam Rutherfordが早速ハンズオンレビューしています。
SamsungはGalaxy Note 8で話題を呼ぶだけに終わらず、ホリデーシーズンに向けて3つのフィットネス系ウェアラブル機器を発表してきました。Gear IconX 2018ワイヤレスイヤホン、Gear Sportスマートウォッチ、そしてGear Fit 2 Proフィットネスバンドです。
そのどれらも別に真新しいモノではありません(そう魅力的とも言えませんし)。以前のデバイスの焼き回しに、陸でも水中でもユーザーのフィットネス形態に対応できるように少しコンセプトを広げた感じのものです。一番の変化は、Under Armor、Spotify、SpeedoとSamsungの新たなパートナーシップです。これは、これまで不毛な感じだったSamsungのウェアラブルアプリのエコシステムに少しは命の息吹が芽生えてくるはず。
Gear Sport

Gear Sportから始めましょうか。SamsungはフラグシップモデルであるGear S3スマートウォッチの機能の多くを、より洗練されて分厚さも少ない古いバージョンGear S2に混ぜ合わせたのです。私は「これこそがGear S3のあるべき姿だった」と言い切れます。1.2インチのAMOLEDディスプレイにGPS内蔵、交換可能な20mmのバンドがありながらも、Gear S3の持つ超アグレッシブなマッチョスタイルは取り除かれているんです。

Gear Sportの操作方法が改変されていないのは評価できるところでしょう。回転するベゼルとデバイスの右側についた二つのボタン。これまで世に出たどのスマートウォッチと比較しても、この操作方法は一番優れています。4GBの内蔵ストレージもあり、お好みのMP3を入れたりもできますし、Spotifyのオフラインモードを活用することもできます。新たな耐水機能は5気圧まで耐えられるのでGear Sportを身につけて水泳してもまったく問題ないでしょう。

Gear SportはSamsung PayによりNFCでの支払いにも対応、プレゼンツールとしての機能も、Gear VRヘッドセット用のリモコンとしての機能もあります。でも、それを聞いてワクワクした方ならもうすでにSamsungのエコシステムに十分投資していて、きっとGear Sportの購入も考えておられるんでしょうね。
Gear Fit 2 Pro

先のGear Sportの進化と比べ、Gear Fit 2 Proはその先代機であるGear Fit 2からの変化は乏しいです。主な変化はバンドの質感とGear Sportと同様の耐水性。でも少なくとも赤か赤/黒のカラーオプションと、二つのサイズが選べるようになってます。
Gear IconX 2018

最後に紹介するのは新しくなったGear IconXワイヤレスイヤホン。カラーバリエーションはピンク、グレー、ブラックで、こちらは先に紹介した二つのデバイスと違い耐水ではありません。前のモデルと見た目もほぼ同じですが、実際には少し軽くなっていて、バッテリーの持ちは大幅に改善されています。Samsungによれば、スマホ経由のオーディオストリーミングは5時間、IconX内蔵ストレージから直接の音楽再生であれば6時間バッテリーが持つとのこと。

IconXの充電ケースは本体を2回分以上充電できるバッテリーを備えています。Bluetoothを使ってスマホ経由で曲の転送もできるようになりましたが、曲は一曲ずつじゃないと移動できません(ここジョークじゃないですよ)。

一番の気がかりは、新たなIconXは古いモデルと同じくBluetooth 4.2接続のままだということ。これが原因で旧モデルは、特にニューヨークなどの混雑した都会で、スマホからの音楽ストリーミング中に音が途切れたりしました。この点については新モデルでもまだ問題になるかテストしてみなければいけませんね。
発表されたすべてのデバイスは今年秋に発売となり、Gear Fit 2 Proは200ドル(約2.2万円)から。SamsungはIconXとGear Sportの価格は現時点ではまだ発表していません。
Image: Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)