これからのSiri、どうなるんでしょう?
iOSデバイスに搭載されたAIアシスタントとして、そしてこれからはスマートスピーカー「HomePod」の頭脳としても活躍する予定の「Siri」。そのSiriの開発責任者が、エディー・キューからクレイグ・フェデリギへと変更されていることが、MacRumorsより伝えられました。現在Apple(アップル)のホームページで確認することができます。
エディー・キューは、Siriを含めiTunesやiCloudなどインターネットサービス・ソフトウェアの開発を長らく率いてきた人物。さらにAppleのソフトウェア・サービスの困難な分野を担当してきた必殺仕事人でもあります。その最たる例が、スコット・フォーストールが失敗したマップアプリの後継。
一方クレイグ・フェデリギはこれまで、iOSやmacOSなどソフトウェアの開発を担当してきました。ここにSiriが加わるということは、Siriは単なるインターネットソフトウェアではなく、ハードウェアに根付いた重要なソフトウェアであるとAppleが再認識しているようにも思えます。
なお今年の6月に開催されたWWDC 2017では、フェデリギがSiriの発声技術について語るなど、今回の担当変更の兆候はすでに示されていたのかもしれませんね。
現在AIアシスタントは、テクノロジー業界が最も注目している技術。もちろんスマートフォンやOSの機能を高めることに活用されていますが、今もっとも激戦の“スマートスピーカー製品”の優劣を決める重要な技術でもあります。
SiriのライバルにはGoogle(グーグル)の「Googleアシスタント」やAmazon(アマゾン)の「Alexa」、Samsung(サムスン)の「Bixby」などがあります。責任者を変えた意味は明らかとなっていませんが、新体制がSiriにどのように影響して、市場でどのように存在感を放っていくのか注目です。
Screenshot: 塚本直樹/ Apple
Source: MacRumors, Apple
(塚本直樹)