今や話題の中心となっているiPhone X(テン)。そのデザインや、新技術はさることながら、値段も私たちを驚かせてくれました。一番安いモデルでも11万2800円(税別)ですよ。消費税を入れれば12万円を超えてしまいます。この値段が発表されたとき、どれだけ多くのファンが涙したことでしょう。だって、やっぱりiPhone Xが欲しいじゃないですか!
しかし、ご安心を。本当は、iPhone Xがいいけれど、財布の都合上どうしても購入できない人のための代替案を紹介します。もちろん、本体の外観だけでなく、性能もしっかり考慮に入れてますからね。
話をシンプルにするために、今回の選択肢を大きく2つのカテゴリーに分けておきました。1つは、Apple(アップル)のエコシステムからは外れたくない人向けの「Apple製品」で、もう1つは、Appleのエコシステムからの離脱も視野に入れている人向けの「Android製品」です。
Apple製品で代わりを見つけよう!
「やっぱりApple製品!」というのであれば、7万8800円(税別)のiPhone 8や、8万9800円(税別)のiPhone 8 Plusをチョイスして、2、3万円節約するというのも一つの手でしょう。ですが、さらにいい方法があるんですよ!
そもそも、iPhone 8がその前のモデルに比べて、目立って優れている点は無線充電とAppleデザインの「A11 Bionic」チップくらいでしょう。iPhoneの用途がSNSやネットサーフィン、メッセージアプリぐらいなんだとすれば、A11 Bionicプロセッサから得られる恩恵はたかが知れています。しかも、iPhone 8とiPhone Xは、無線充電に対応した最初のモデルなので、この機能を使うためには、当然新しく無線充電用のパッドを買わなくちゃいけなくなりますよね。今回はお金の節約の話をしているんですから、これらにお金を使っちゃダメですよ。
iPhone 7/7 Plus

ということで、まず金額的にも機能的にも一番スイートなのが、価格も下がり6万1800円(税別)で買えるようになったiPhone 7でしょう!それまで最新のモデルだったのに、iPhone Xの半額というのには驚きますね...。まぁ確かにiPhone 7にはiPhone Xのようなベゼルレスディスプレイはついてきませんが、代わりに「Touch ID」のホームボタンがついてきますよ!
もし7万4800円(税別)まで払ってiPhone 7 Plusを選べば、iPhone 8と同等の1200万画素のデュアルカメラもついてきますし、iPhone Xの性能からもそれほどかけ離れてはいないはずです(唯一異なるのは、iPhone Xはデュアル光学式手ぶれ補正がデュアルカメラの両レンズに採用されていること)。
iPhone SE

iPhone SEはどうでしょう?たったの3万9800円(税別)ですよ?とにかく安い。iPhone Xのほぼ3分の1の値段です。なんてったってディスプレイも4インチですから、小型スマホ好みの人にとっても最善の選択でしょう。ただ、急いで手に入れたいというのでなければ、Appleがアップグレード版のiPhone SEをリリースすることが噂されている春まで待ってみるのも得策かもしれません。
Android製品で代わりを見つけよう!
Androidの世界であれば、iPhone Xの競合になりうる代替モデルの選択肢はもっと広がります。ただ、もちろんiOSからAndroid OSへと移行する必要があります。もし、そのことに耐えられるのであれば、今回紹介する代替モデルはお金の節約にもつながるはずですよ。
Galaxy S8

Galaxy S8を決して安いとは言いませんが、キャリア版だと約9万4000円(税別)ほどですから、スペック面で妥協せずSamsung(サムスン)の5.8インチのフラグシップモデルを持てると思えば、なかなかのお得感ではないでしょうか?
Galaxy S8は、虹彩認証技術と顔認証技術の両方を備えていますし、もしそれらを信用できなければ、通常の指紋認証センサーもついています。もちろんディスプレイも、ベゼルレスデザインで美しく、世界でもトップに匹敵するクオリティです。それに、Galaxy S8はiPhone Xと同じく、背面がガラス製で、無線充電機能付き、なんならヘッドホンジャックとUSB-Cポートまでついているんですから!
OnePlus 5

OnePlus 5はiPhone激似のスマホとなりますが、Apple製品からの移行を検討していて、かつできる限りこの移行による精神的ダメージを減らしたいのであれば、このチョイスは正解です。OnePlus 5はiPhone Xのように、OLEDディスプレイと背面デュアルカメラを搭載しているだけでなく、前面の指紋認証センサーも残してくれています。得られない主な機能は、無線充電とIP-68の防水機能。値段も最安モデルで479ドル(約5万3200円)ほどですので、買って失敗みたいなことにはならないんじゃないでしょうか?(編集部注:OnePlus 5は日本では展開されていません)
Moto G5 Plus

さらに値段を下げていくと、今のところ最強の格安スマホということで人気のMoto G5 Plusという選択肢も見えてきますよ。値段も最安モデルだと3万8664円(税別)と、iPhone Xの値段の5分の1!5.2インチのディスプレイを搭載し、前面の指紋認証センサーやなかなか巧妙なジェスチャー操作機能も搭載。そして何より素のAndroid(ストックAndroid)を楽しむことができるのも素晴らしい。あ、ヘッドホンジャックもあるのでご安心を。ちなみに、さらに高級感のあるデザインや機能を求めているようであれば、5万8104円(税別)でMoto Z2 Playというのもありますよ。モジュール型のModsにも対応していて、5.5インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。
そのほかの競合端末
ほかにも、もうすぐ発売されることが期待されているLG V30や、10月4日のリリースが期待されるGoogle(グーグル)の新型Pixelを含めれば、まだまだ検討するに値する端末はたくさんあるでしょう。初代Pixelのように、古くてなかなか良い端末もありますし、あえてクリスマス商戦あたりのバーゲンセールを待つというのも賢い方法でしょう。
しかし、一番のポイントは、Appleの約12万円もする高価な端末にお金を出せないというのであれば、一応ほかにも選択肢はありますよってこと。ただ、本当にiPhone Xの購入を我慢できればの話ですがね...。
Image: Gizmodo US, Apple (1, 2), Samsung, OnePlus, Motorola
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(Doga)