なーるほど、そっちに。
2016年はVR元年といわれ、当時の東京ゲームショウ2016はどこもかしこもVRコンテンツのお披露目に余念がありませんでした。あのHMD熱狂から一年。今年TGS2017でのVRゲームシーンは、どのように変わったのでしょうか?
今年のVRエリアはVR/ARゲームとまとめられ、国際展示場9-11ホールに集約されていました。ホールをぶらりとするだけでVR事情をまるっと拝める贅沢な配置だなーと感じつつ、実際に見かけたユニークなVRコンテンツを写真とともに振り返っていこうと思います。
以下の見出しは"「コンテンツ名」ブース名"です。
「GYRO VR」Sangwha
なんといっても度肝を抜かれたのがコレ、日本初公開の360度回転VRライド「GYRO VR」です。前後左右に回転するその本格稼働っぷりは、もはやVRアトラクションの域を超えて遊園地レベルのスーパーアトラクション! そこにVRの没入的映像もかかってくるワケですから、もう三半規管と視覚の両方がえらいことになります。まさかゲームショウでタイムショックな絶叫マシンに乗れるとは。
「PhotonBike」JPPVR

映画『トロン』のそれを現実に持ってきたかのような、バイクライド型のVRレーシングゲーム「PhotonBike」。バイク型の筐体は左右にガコガコと揺れるので、見た目通りのゲームセンター的プレイ感を味わえました。ゆくゆくはこのままゲームセンターに置かれたりもしそうですね。
「虎豹騎VR」TQ INTERACTIVE

こちらもライド系のVRゲームで、ロデオマシン的なモノに乗りながらプレイする斬新なスタイルをとっています。いろいろな方法でフィジカルを刺激してきますねー。

こちらは同じブースの別ライド。ここまでくるとVRゲームというよりHMDをかぶったアトラクションといった方が近い気がします。機関銃が回転するのでリアルなフィードバックが感じられるのがポイント。
「FIRST VR」H2L


「First VR」という、スマホを差し込むタイプのHMD。オシャレなデザインも目を引きますが、なんとこの手首のトラッカーは筋肉の収縮によって握る動作を認識するんです。しかもHMDとトラッカーがセットで1万円しないというロープライス! これはVR裾野の拡張に一役買ってくれそうな予感。
「VIVELAND」HTC
HTC VIVEを使った多人数のVRシューティングゲームも体験してきました。多人数参加型のアトラクション的楽しさがあって、プレイ後はHMD越しの戦友たちとハイタッチをしたくなる気分に。ブースは結構な人気でしたが、並んで整理券をゲットする価値はあると思いますよ。
エリア全体を歩き回ってみて、昨今のVRシーンはアトラクションの趣がメインストリームなんだなぁと感じました。筐体を利用したりフィジカルを動かしたりするような、視覚による没入感に+αを加えるところで各社競い合っている印象です。一方、First VRのようなVRそのものを身近にする取り組みも見られていて、特別感と普及性の両面にスキルツリーが伸びているようなイメージ。
しかし、昨年に比べるとそれぞれのコンテンツがよりエッジーに、より面白くなっているのは間違いありません。VR絶叫マシンなんて去年は考えもしませんでしたからね。その未来的熱狂、ぜひ現場で感じてみて下さい。
Photo: K.Yoshioka(ギズモード・ジャパン)
Source: 東京ゲームショウ2017
(ヤマダユウス型)