ジョブズが見たら、どう思うんだろう…。
Apple(アップル)が「iPad Pro」向けにリリースした、専用スタイラス「Apple Pencil」。こちらはもちろんiPhoneでは利用できないのですが、Appleのプロダクト製造の関係筋を持つ韓国メディア・The Investorによればなんと、スタイラスに対応した新型iPhoneが2019年にも登場するというのです。えええ、本当ですか!
匿名の産業筋から情報を得たという今回の報道では、Appleのエンジニアはすでにこの計画の開発に着手済み。またスタイラスの方式は、Galaxy Noteシリーズの「Sペン」に採用された電磁誘導方式ではなく、より安価なスーパーキャパシタ方式となるそうです(Apple Pencilは公表していないが、電磁誘導方式の可能性が高い)。The Investorによると、このスーパーキャパシタ方式は廉価なだけなく、よりペンに近い感触が得られるそうですよ。
さらに、スタイラスへと対応するために搭載プロセッサ「Aシリーズ」にも大幅なアップデートがくわえられると伝えています。これについては具体的にどのような変更となるのかは記述されていないのですが、初代や2代目のiPad Proには「A9X/A10X」と、Xのモデル名がつくプロセッサが搭載されてきました。このXがつくAシリーズプロセッサが、新型iPhoneにも搭載されるのかもしれませんね。
ところでiPhoneにスタイラスと聞くと、何度でも貼りたくなるのがスティーブ・ジョブズによるスタイラスのこき下ろし。初代iPhoneの発表会(Macworld 2007)で、彼は「誰がスマートフォンでスタイラスを使いたがるんだい?」と断言しました。しかしGalaxy Noteシリーズの成功を見るに、スマートフォンでスタイラスを使いたいユーザーは一定数存在していることも確か。もしジョブズが生きていたら、「見てくれ、世界で初めてスマートフォンに最適化されたスタイラスができたんだ」と、しれっと発表しそうな気もしますね。
実は、これまで何度もiPhoneとApple Pencilを結びつけるような特許(1, 2)をApple自身が出願していることも判明しています。現時点でわかることは、Apple Pencil対応の新型iPhoneの計画は確かにあるけれども、もしそれが本当に2019年に本当に登場したらラッキー、ぐらいに考えておくとよさそうですね。
Image: Ekaterina_Minaeva/Shutterstock.com
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Source: The Investor via MacRumors
(塚本直樹)