Apple ユーザーの方、iTunes Store課金者の方、ご安心を。
Apple TV 4Kが発売、さっそく米GizmodoのAlex Cranz記者試してレビュー。使いやすいし最新の4Kコンテンツも楽しめるということで、高評価です。
Apple TVは、コンピューター、スマートフォン、スマートウォッチと比べると、競合製品に遅れをとりがちな部類のプロダクト。アップルの業績発表でも、Apple TVは「Other Products (その他製品)」扱いです。Rokuは昨年4K対応し、Nvidiaは2年前にAndoroidベースのNvidia Shieldを発売し、ようやく4K対応となりました。でもAppleユーザーは心配しなくて大丈夫、今回のApple TV 4Kはとても洗練されていて、待っていただけの価値があると思います。

Apple TV
・価格:19,800円(32GB)、21,800円(64GB)
・これは何?:アップルがついに4K対応したセットトップボックス
・好きなところ:洗練されている
・好きじゃないところ:WiFiで4Kストリーミングは悪夢
でも…、すでにiTunes Storeでコンテンツ課金をたくさんしているなど、Appleのエコシステムに縛られている人以外は、待つ価値はさほどないかも。もちろん、広範囲な色域とHDR(HDR10とDolbyvisionの両方をサポート)で4Kのコンテンツを再生してくれるのは素敵です。首を長くして待っている間により安価なRoku、もうちょっと高くなるけど軽快な200ドル(約22,000円)のNvidia Shieldを買っていても良かったわけでして。
Apple TVは180ドル(日本発売価格は19,800円)で、Nvidia Shieldよりは少し安いですが、NvidiaはAndroid TVで実行されるため、任天堂のROMをプレイすることができるし、Amazon Primeもストリーミングすることができます。
じゃあ、一体誰にApple TVをオススメすりゃいいの? アップルはいつだって最善を尽くしているつもりだろうから、それは難しい質問です。ルームメイト、両親、2人の子供をもつフルタイムの仕事をしていて自由時間が一切ない大学からの友達とか…? 少なくてもtvOSはかつてないほど一番洗練されたものであって欲しい、実はそれが限界だったとしても(おそらく今年の終わりまではAmazon Primeはありません)。でもApple TVは何もかもキュートで、使い勝手もシンプルで全然イラッとしないのです。

パスワードの設定も簡単です。リモコンのマイクボタンを長押しして音声でスペルアウトすることで入力できます。
そしてApple TVは、4K HDRムービーを探すための最も簡単なデバイスだと思います。
ソニーは、最初の4K HDRムービーが視聴できる高級な4K Ultra HD Media Playerをリリースしました。最新のスパイダーマンやその他のソニー映画は、映画館での上映が終わったらすぐに見ることかできるのは良いのですが、プレイヤーも映画コンテンツも高価、そしてナビゲーションメニューはひどいものでした。

RokuとAndroidは、どちらもソリューションを提供してきましたがイマイチ。アプリは(VaduかAmazon、もしくは両方を組み合わせる)は魅力的ではなく、残念なラベリングのせいで、10~20ドル払った映画コンテンツが本当に4KなのかHDRなのかが不明です。
でもApple TVでは4K HDR対応か否か明確にラベリングされていて、ユーザーが過去に購入済みでライブラリに入っている映画コンテンツが4K HDR対応すれば(購入時はHD価格だったとしても)追加費用は必要なく、4K/HDRにアップグレードすることができます。この点に関しては、競合製品のどのソリューションよりも簡単、かつ安価に映画ライブラリをアップグレードできると言えます。

しかしひとつ重大な問題が。4KのHDRコンテンツは容量が大きすぎて、Apple TVの32GBか64GBのストレージはきつすぎる。アップルによれば、4Kコンテンツのストリーミングする際はダウンロード速度を最低25Mbpsにすることを推奨しています。高品質大容量のゴージャスな映画体験を楽しむためにはストリーミングする必要があるのですが、ルーターから直接LANケーブルをつなげない時、またはインターネットの調子が悪いとき時、視聴中のイライラが止まらないことになるでしょう。私はApple TVで『Baby Driver』を見るために20ドル課金しましたが(iTunes Storeではまだ映画館で上映中の映画もダウンロードできることがままある)、思ったほど感動しないことに気づきました。Apple TVは私のWiFiを使い果たしていたけれど、置いた位置が悪かったのか、映画が途中で途切れ途切れになってしまい、結果的にストリーミングを720pにダウングレードしてしまいました。
そしてLANケーブルを差してみると、見違えました。『ワンダーウーマン』も素晴らしい、『Sense8』『Stranger Things』『Stranger Things』『Daredevil シーズン2』など4KとHDRで提供された3つのNetflixのショーは、Nvidia Shieldのように鮮やかでした。

そしてインターネットの問題を解決したら、Apple TVはほとんど問題がなくなりました。信頼できるデバイスに! もしあなたがiTunes Storeにすでに多くの課金をしていたとしたら、Nvidia ShieldでAndroidのポテンシャルに迷いたくないだろうし、Blu-rayプレイヤーにキャッシュを使わずに、最新の映画を4Kで提供するApple TVは最有力候補と考えて間違いありません。Nvidia Shieldほど多くのことはできないし、Roku Ultlaより安くありませんが、180ドルの黒い箱は良い働きをしてくれます。
最後にまとめ
・ついに 4K HDRクオリティ のコンテンツが再生できるようになりました。
・メニューやナビゲーションはすべて直感的、手軽で魅力的です。
・まだ映画館で上映中の映画も提供されています。20ドルで見られる。そして4K HDR対応しているコンテンツは、追加費用無しで自動的に4K HDRにアップグレードされます。
・4Kコンテンツを楽しみたいなら、絶対LANケーブルにつなぐべき。
Image: Alex Cranz
Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
(mayumine)