自然破壊により「気候は荒れ狂い、海も雨も雪も毒に」なった2049年。そんな恐ろしい近未来が垣間見える『ブレードランナー 2049』が10月に公開されます。未来に希望がなくなるような荒廃した世界が垣間見える予告編や映像が公開されましたが、もしかしたらその未来は今なのかもしれません・・・
米Gizmodoがストックフォトから集めてきた以下の写真、まずはキャプションを読まずにご覧いただければ、『ブレードランナー 2049』のディストピアな世界に見えてくるはず。

山火事「La Tuna Fire」が未だ燃え広がっており、アメリカの高速道路210号線は未だ閉鎖されている。2017年9月2日、カリフォルニア州バーバンク付近。

こちらも山火事La Tuna Fire、消化ヘリコプターによる夕暮れ時の消火活動。2017年9月2日、カリフォルニア州バーバンク付近。

今年6月に火災が起き80人以上が死亡した24階建てのグレンフェル・タワー高層住宅棟の周りを飛ぶ警察のドローン。2017年6月14日、イギリス、ロンドン西部。

「La Tuna Fire」、月夜に燃え広がる炎。2017年9月2日、カリフォルニア州バーバンク付近。

Gatebox開発の「Living with 初音ミク」ホログラム・バーチャル・ホームロボット。千葉の幕張メッセで2017年9月1日に行なわれた「マジカルミライ 2017」で展示されたもの。ホログラムの「ガールフレンド」ロボットが52cmの透明なシリンダーの中に「生きて」いる、人を感知するセンサーとスピーカー・カメラ、Bluetoothも備え「彼女」は家電を作動させたり、AppleのSiriやAmazonのAlexaのようにオーナーとインタラクションを取ることができる。

ハリケーン「Harvey」到来前の石油精製所の光景。2017年8月25日、テキサス州コーパスクリスティ。

ドイツ気候コンピューティング・センター(「DKRZ」もしくはDeutsches Klimarechenzentrum)に2016年に導入された「Mistral」スーパーコンピューター。2017年6月7日、ドイツハンブルグ。

「La Tuna Fire」火災の上空を夜間飛行する消化ヘリの放つ明かり。2017年9月2日、カリフォルニア州バーバンク付近。

砂嵐が吹き荒れる中、茶色の砂粒から守るため頭にスカーフを巻き自転車に乗る中国の女性。2017年5月4日、中国、北京市。

毎年行なわれる「Burning of the Zozobra」イベント、93回目となる今年のイベントで燃え上がる巨大マリオネットのZozobra。陰鬱さを具現化したこのマリオネットを燃やすことにより、陰鬱さを燃やし去るというもの。2017年9月1日、ニューメキシコ州、サンタフェ。

グアム島タムニンのハードロックカフェのネオンサインの前を行く客達。米国領グアムはアメリカと北朝鮮のにらみ合いで今も厳戒態勢にある。2017年8月15日。

ハリケーン「Harvey」による洪水で氾濫した州間高速道路10号線。2017年8月27日、テキサス州ヒューストン。

日没後、人々の家に向かって尾根から炎が迫る。2017年9月2日、カリフォルニア州バーバンク付近。
前作『ブレードランナー』も現代よりも技術の進んだ2019年の未来への警鐘となっていましたが、幸いにも2019年があそこまで暗く荒廃した未来になることは無さそう。
しかしこうして写真を見ていると、そんな未来も今すでに部分的には現実になっている気もしますね。気をつけないと『ブレードランナー 2049』の世界に描かれるような、環境汚染や食糧危機の待つ未来はすぐそこまで忍び寄っているのかもしれません。
Image:
Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)