時速200kmで空港までひとっ走り。
SpaceXやTeslaを運営するスーパーCEOのイーロン・マスク。誰もが子供の頃に憧れた未来をホントに実現させている、人類の救世主みたいなアニキなのですが……彼はロサンゼルスの地下を掘り進め、自動車をリニアモーターカーのように運ぶ計画にも着手しています。
一般人からしたら技術的なことだけでなく、資金、地理、地層、さらには政治的にも難しいように思うのですが、これが現実にちゃんと進行中だというからビックリ。
まずは、改めてどんな計画なのか動画をどうぞ。
これが実現するだなんて、夢物語にしか思えないかもしれません。
ですが今現在、ちゃんと掘削のテストが進んでおり、トンネルだけでなくいくつものパイプやケーブル(何らかのインフラ整備?)もかなりのところまで完成している写真が公開され、これが本当に実現するであろうことがわかりました。
その証拠がこれ。Twitterにて、マスクがトンネルの完成部分写真をツイートしています。
Picture of The Boring Company LA tunnel taken yesterday pic.twitter.com/TfdVKyXFsJ
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年10月28日
これはマスクが立ち上げた掘削業者・The Boring Companyが、10月28日に撮影した1枚とのこと。一番太いパイプは換気用でしょうか? 底面にはレールらしき長い路ができており、壁面はパネルのはめ込み式だそうです。
そしてこの作業は、Teslaのセミ・トラックを発表したホーソーン市が8月に掘削の許可を出したことで計画が一気に進むことになったようです。
「長さはどれくらい?」というコメントに対し、マスク氏はこう答えています。
500 ft so far. Should be 2 miles long in three or four months and hopefully stretch the whole 405 N-S corridor from LAX to the 101 in a year or so.
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年10月28日
今のところ152mくらいだね。3~4カ月後には3.2kmくらいまで延びているはずだよ。願わくば1年くらいで405号フリーウェイ南北をLAX空港から101号まで進めたいな。
405号は空港があるせいで南北は渋滞必至のエリア。そのためこの路線には、カープールという指定された人数が乗る自動車しか通行できないレーンが設置されているほどなのです。
道中ではサンタ・モニカからダウンタウンを東西に結ぶ10号と交差し、ビバリー・ヒルズ地区をかすめて高級住宅街ベル・エアなど、地形的に山をひとつ越えなければなりません。
フリーウェイの渋滞に悩まされ続けてきたL.A.市民には、降って湧いたような夢のようなお話。ですがこれで現実味を帯びてきましたね。さてさて、あと1年で本当に405号の南北は掘られるのでしょうか?
Image: Twitter
Video: YouTube
Source: Twitter via Engadget, The Verge
Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)