「私、こんなに走ったのか」という感動。
エクササイズを習慣化するためには継続するためのモチベーションが必要ですよね。さまざまなフィットネストラッカーが距離や時間、カロリー消費量などをアプリでグラフ表示してくれるのは「私こんなに頑張った」という喜びを生んでくれる効果があります。
そんなエクササイズを続けるには欠かせないフィットネスデータですが、AppleのARKitを使って開発されたFitness ARはフィットネスデータをARを使って見ることができるんです。機能としては、ランニングやジョギングをした後に自分のコースを3Dのマップ上にARで表示してくれるというもの。コースくらい、今のアプリで地図で確認できるけど?と侮ることなかれ。こちらのアプリ紹介ビデオを見るとちょっと感動してしまうんです。
どうですか。自分のランニングコースが宇宙船のホログラム作戦ボードのように表示されると、まるで壮大なオペレーションを成功させたような気になりそうじゃないですか。そうでなくとも、自分が黙々と頑張っている姿をなんだか上から眺めているような感覚が得られて、自分を褒めたくなる気持ちも一層大きくなりそうです。
Digital Trendによると、フィットネストラッカーと接続してフィットネスデータを分析するサービスStravaのアカウント(無料トライヤルの後は月額料が必要)とつなげることで利用できるとのこと。このアカウントを経由してGPS情報などのフィットネスデータがFitness ARに送られ、ARで表示されたMapboxによる地形マップにランニング、サイクリング、ハイキングなどの移動トラックが表示されます。もちろん3Dなので角度を変えて色々な視点で自分のトラックを確認することができます。

なお、Stravaのアカウントを持っていなくても有名な国立公園などの詳細な3Dマップは見ることができるので、訪れる前にリアルに想像して楽しむこともできます。今のところはアメリカの国立公園などしか無いようですが、たしかに壮大な地形をトレッキングする時は事前に頭に俯瞰イメージを入れておくと楽しさも増しそうですよね。富士山なんかもこれで見てみたいです...。
これ、ARじゃなくてもただ3Dマップなら良いんじゃないの?という声も聞こえてきそうですが、紹介ビデオを見てみると自宅のテーブルにマップが広げられるという体験はちょっと試してみたくなります。
Image: © 2017 BuiltOnAR LLC via iTunes, YouTube
Source: iTunes, YouTube via Digital Trend, Strava
(塚本 紺)