ここぞ!って場面をAIが勝手に撮ってくれる、Googleのカメラ「CLIPS」
Image: Google/YouTube

ここぞ!って場面をAIが勝手に撮ってくれる、Googleのカメラ「CLIPS」

カメラのジレンマに切り込む、ニュータイプのデバイス。

本日2017年10月5日、Google(グーグル)の発表イベントで「One more thing」出てきました。では名前だけが流出していた「CLIPS」、こちらニュータイプのカメラです。

何がニュータイプかって、カメラって普通、「きれい!」とか「良い雰囲気!」とか、何かしら残したい瞬間が来たときにシャッターを切るものですよね。でも日常の中のそんな瞬間は突然やってきて、撮ろうと思ったときには終わっていることが多く、また撮影する人は基本的に写真の中に入れないという難点もあります。その瞬間を楽しもうとすると記録がおざなりになる、記録しようとするとその場に集中できない、カメラにはそんなジレンマがあります。そこでCLIPSは、そのへんに置いておくと、「ここぞ!」っていう瞬間を自動で判断して撮ってくれるんです。

って言っても何が「ここぞ」かってのは人それぞれだとは思いますが、CLIPSはとりあえず子どもやペットのいる家庭をターゲットにしています。家族やペットの顔をAIで学習し、なるべく他人ではなく家族の写真を撮ろうとします。

Video: Made by Google/YouTube

CLIPSは約5cm x 5cmほどの小さな本体でキッチンなどのちょっとしたすき間に置けるだけでなく、付属のクリップを付ければ電気のコードとか洋服とか、どこにでもくっつけられます。視野角は130度と広く、バッテリー駆動で連続撮影3時間まで可能です。

CLIPSで撮れるのは7秒間、毎秒最大15コマのミニ動画で、どんなものが撮れたかはスマートフォンと接続して確認します。画素については公式スペック表では「1.55μm」とされていますが、これはThe Vergeによれば1200万画素に相当するようです。撮れた動画は適当に前後をトリミングしたり、静止画を切り出したりできます。保存はJPEGやGIF、動画ファイル、それからApple(アップル)のLive PhotosのGoogle版、Motion Photosの形式で可能です。あと一応、自分でシャッターを押したいときはレンズ下のボタンを押せばOKです。

ストレージは16GBと、ミニ動画をどんどん撮る端末としてはやや心もとないんですが、The Vergeの先行レビューによれば「2日分のクリップがまるまる保存できた」とのことです。それでも、長期間撮りためるというよりは、日々チェックして要らないものはどんどん削除する感じなんでしょうね。

たとえばホームパーティのときとか、子どもの友だちが遊びに来るときとか、CLIPSをちょこんと置いておけば勝手に良い写真がたくさん…!っていうのは、本当にその通りならなかなか楽しそうではあります。ただ「AIが勝手に写真を撮る」ってなると、やっぱりプライバシーが気になる人もいると思います。そこでGoogleはその点で嫌われないよう、トラブルが起きないように、いくつもの手を打っています。

まずCLIPSはデザイン的に明らかに「カメラです!」という見た目になっています。また撮影中は前面のLEDが点滅し、「撮ってます〜〜」と無言で示しています。それから音声をあえて保存しないのも、プライバシーに配慮した結果のようですし、さらに撮影した動画はあくまでCLIPS本体のみに保存され、勝手にクラウドに入ってたりはしないのもポイントです。

CLIPSはスマートフォンとの連携が前提となりますが、対応しているのはAndroidではPixelシリーズ(初代または今回発表されたモデル)とSamsung(サムスン)のGalaxy S7かS8、iOSではiOS 10以降をインストールしたiPhone 6以降(ただし記事執筆時点でiPhone 8/8 Plusは対応機種リストにありません)のみとなります。

気になるお値段ですが、249ドル(約2万8000円)と、このニッチな目的にしてはお高めな印象です。また発売時期も「Coming Soon」ってだけで、具体的には明示されていません。そんな風なので当然のごとく、日本で販売されるのかどうかもわかっていません。1万円くらいで今すぐ出るんなら、目新しいテックギフトとしてこのクリスマスあたり、買う人がいるかもって思うのですが…。

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Source: Google, The Verge (1, 2)

(福田ミホ)

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