Google Pixel 2 ハンズオン:証明したいことも多いが、すべてを失ないかねない
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Google Pixel 2 ハンズオン:証明したいことも多いが、すべてを失ないかねない

AIファーストなスマホ。

Google Pixelが大幅にアップグレードされて、Pixel 2として帰って来ました。欠点の多くが克服され、数々の新しい機能が盛り込まれています。

Pixel 2は3つの色と2つの大きさで展開されます。黒、白、グレーっぽい青の3色で、大きい方は名前がPixel 2 XLになります。とはいえ、どちらを選んでも基本的に同じ機能(カメラも同じ部品)なので、これからご紹介する使用感はどちらにも当てはまると思っていただいて結構です。

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Image: Google

まずは誰もが嬉しい防水機能。これがあるとないとでは安心感がかなり違います。雨の中でもランニングできるので、非常にありがたい。

そしてさらに良いのは、カメラのポートレートモード。デュアルカメラのモデルだけで使えるiPhoneのポートレートモードとは異なり、Googleのポートレートモードは、Pixel 2でもPixel 2 XLでも使えます。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

シングルカメラのPixel 2/2 XLで使えるポートレートモード、要は被写体の周りの背景をソフトウェアの後処理でボケさせる機能なんですが、Pixel 2の精度は他のスマホと比べても相当高い印象です。髪までも背景と識別して、輪郭をキッチリ捉えてくれます。

各種撮影モードは、ドロップダウンメニューからアクセスできます。ポートレートモードをオン、パシャり、写真を確認してドヤ顔、なんてことをリアルにってしまうほどいい仕上がり。

ただしポートレートモードはまだちょっと不安定。前面と背面のどちらのカメラでも撮れるんですが、どう頑張っても狙った効果が得られないときがたまにありました。隣にいたGoogleのスタッフは比較的いいショットも撮れていたようですが、なんにせよこの不安定さは残念。ただ、触ったのはデモ機なので、実際の製品はバッチリ改善されているかもしれません。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

そして予想以上によかったが、HTC U11ゆずりの、本体を「握って」Googleアシスタントを呼び出す機能。本体をギュッと握ればいいんですが、これが特定の範囲じゃないといけないんですね。ところが、慣れたら意のままに操れるようになったので、意外と使っちゃいそう。

Pixel 2が成功するには、握り操作の感動はそのままに、カメラのモードに見られたような不安定さをなくならなければならないでしょう。

Googleは発表イベントで、ハードウェアではなく、ソフトウェアとAIで競合他社と差別化を図りたいと言いました。2016年にGoogleのCEOが表明した、「モバイルファーストからAIファーストへの移行」に添う形です。しかし去年のPixelは、GoogleのAIアシスタントがいうほど成功できなかった苦い記憶があります。そういう過去があるにも関わらず、Googleは今年もアシスタント製品を、それも去年よりも多い製品をひっさげて戻ってきました。

しかし、ここまで前面に出したのに「売れない」「受けが悪い」なんていうことになると、AI市場の主導権はそれだけ遠のくことに。Googleの勝負所です。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

今市場には音声アシスタントがいくつかありますが、その中でも一番賢いのは確かでしょう。AmazonのAlexaやAppleのSiriが「もしこれならこれ」、という因果関係に囚われているのを尻目に、Googleアシスタントは直感的な跳躍を見せてくれます。

しかし、アシスタント抜きに見ると、ライバル機種たちは強力です。iPhoneはソフトウェアとハードウェアの両方が非常に高いレベルまで磨きあげられています。SamsungスマホもTouchWizのつっかえがなくなってきたことで、妥協なきAndroidスマホとしてファンを沸かせています。Pixel 2はこのライバルたちとの戦いで苦戦していくでしょう。



Image: Alex Cranz/Gizmodo, Google

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(西谷茂リチャード)

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