約1ヶ月半前、Intelは新しい第8世代のCPUラインナップを公開し、私たちはその新たなCore iを搭載するラップトップをまとめて紹介しました。その時ある一社だけが公開できるラップトップを持っておらずリスト入りしていなかったのですが、この度HPは新たなSpectreとSpectre x360を公開しました。美とは主観的なものですが、今一番美しいラップトップを作っているのは、Appleでも、Dellでも、Microsoftでもなく、HPだと思っています。

どの角度から見てもSpetreは注目を集めます。10.4mmの薄さもそうですが、セラミックホワイトのカラーもその理由です。淡いゴールドのアクセントも合わさって、ラップトップとしては他に例を見ない美しさを誇っています。また、セラミックホワイトは美しいだけでなく、その色を施すための特殊なエナメル加工によって、HPによれば耐擦傷性が増したとのこと。

Spectreをより観察してみると、新しいモデルはベゼルがより小さく(15mmからほぼ5mmまで)なっており、全体的にも小さく(12.13 x 8.86 x 0.41インチ)、さらに4Kタッチスクリーンディスプレイへのアップグレードも可能になっています。また、他の超スリムなラップトップと違い、ウェブカメラをちゃんとディスプレイの上に配置しつつ、Windows Helloにも対応しているので、顔認証でログインすることができるのです。

パフォーマンスの面では、美しい外観にも関わらず第8世代のIntel Core i7 CPUを搭載し、HPによると旧モデルよりもパフォーマンスが50%向上しているそうです。背面にはUSB-Cポートを3つ(うち2つはThunderbolt 3)とスタンダードなヘッドホンジャックを備えていますが、USB Type-Aが必要な方はアダプタが必要になるでしょう。Spectreがあまりに薄いので、古くて大きいポートが入らないのです。
私の一番の懸念は、旧モデルで決して良くはなかったバッテリーの持ち時間です。HPは以前に比べて1時間半長く持つようになったと言いますが、自分でテストするまでは信じることはできません。あ、ちなみに、もし私のようにホワイトとゴールドのカラーリングに打ちのめされたりはしていないなら、銅とチャコール(HPのよくわからないネーミングで言えばアッシュ・シルバー)もあります。

Spectre x360に関して言えば、変化はそこまで顕著ではありません。フラッグシップである2-in-1のデザインを変更しなかったのはスマートと言えるでしょう。以前同様、シルバー、またはアッシュブラックのバリエーションがあり、新しいインテルの第8世代CPUを搭載している上に1080Pか4Kタッチスクリーンにネイティブでスタイラスをサポートしており、よりシャープでアグレッシブな360度ヒンジでキーボードとつながっています。新たに搭載されたものといえばWindows Helloに対応したウェブカメラにサイドの指紋センサー、そしてHPのビジネス用機器以外では初の、プライバシスクリーンがオプションで存在します。

古いHPのラップトップでは横35°以上の角度から見ようとするとスクリーンが真っ黒になりましたが、HPの新技術は白のバックライトを増幅するので、許容の角度以外からは真っ白に見えます。このエンタープライズモデルからの素敵なクロスオーバーは、多くの人にとっては大げさな機能かも知れませんが、公共の場でくだらない画像をみるのに役立ってくれるかもしれません。
とにかく、どちらのモデルも見た目は素晴らしく、ある意味では多くの人が探し求めていたMacBook Airの後継機にもなりえます。なんせ、肝心のAppleがやる気なさそうですしね。一見すると、伝統的なラップトップに小さいサイズと優れたデザインを備えた良品に見えますが、最終的な判断はレビューまで待ちたいと思います。
どちらのモデルも10月29日から発売になり、Spectre x360は1,150ドルからで、非常に薄いSpectreは1,300ドル(ホワイト&ゴールドは4Kディスプレイを搭載しているので少し高めです)からになります。はたして、見た目に見合った性能を備えているのか? レビューをお楽しみに!
Image: Sam Rutherford
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
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