Huawei Mate 10 ハンズオン:先進のAIプロセッサは無限の可能性。活かすも殺すも「機能」次第
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Huawei Mate 10 ハンズオン:先進のAIプロセッサは無限の可能性。活かすも殺すも「機能」次第

AI搭載スマホの実力やいかに…?

新型iPhoneや新型Galaxy Noteの発表も終わり、盛り上がりも落ち着きつつあるスマートフォン業界。しかし昨夜、スマートフォン業界で世界シェア2位に浮上したHuawei(ファーウェイ)から、フラッグシップモデルの「Mate 10 Pro」「Mate 10」が登場しました。

一見すると、Mate 10シリーズのスペックや機能は他社のフラッグシップ端末とそうは変わりません。指紋認証センサーに背面のダブルレンズ、細いベゼルを実現した美しいガラス製ボディに、IP67の防塵防水(防塵防水はMate 10 Proのみ)。そして4,000mAhのバッテリーなどなど…。このバッテリー容量の大きさは、600ドル(約6万7000円)以上の高級ハイエンド端末の中でも目を引くものですね。

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しかし、Mate 10シリーズの注目ポイントはむしろ新型プロセッサ「Kirin 970」にあるといっても過言ではないです。すでに今年9月には「世界初のAI(人工知能)搭載プロセッサ」として発表されていたチップですが、はたしてMate 10シリーズにどんなパワーを授けているのでしょう?

Google(グーグル)CEOのサンダー・ピチャイが、Pixel 2のプレゼンテーションの最初の10分間を割いてAIとマシンラーニングの重要性について語ったように、今やテクノロジーとAIは切っても切れない関係。Huaweiの「Mate 9」でもアルゴリズムによるパフォーマンスとバッテリーの効率利用の底支えを狙いましたが、今回のKirin 970では、チップに搭載された「ニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)」を利用し、マシンラーニングが利用可能になります。AIに関連したタスクなら20%も高速に処理できるだけでなく、メモリやストレージ利用を効率化し、さらには物体認識も極めて早くなっているんだとか。

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画面左端に小さな花のアイコンがあることに注目。これもNPUのおかげです

特に物体認識機能はHuaweiがとても力を入れているポイントで、たとえばNPUが素早く対象の物体を認識することで、カメラは自動で正しい撮影モード(テキスト、食べ物、雪、植物、ポートレート、犬、猫など)を選択できます。これでつまらない撮影設定をいじくり回す必要が減り、より赤ちゃんやワンコの撮影に集中できるってわけです。

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食べ物にもちゃんと反応

ハンズオンでは物体認識機能も試せたのですが、極めて順当に動作しました。カメラを対象物に向ければ、気づかないほど素早くNPUが判断した撮影モードのアイコンがカメラアプリに出現します。さらにHuaweiによると、今後ソフトウェアアップデートを配信することで、さらに多様な物体が見分けられるようになるんだとか。またMicrosoft(マイクロソフト)と協力して作った翻訳アプリも搭載されており、写真を撮影するだけでテキストの翻訳ができたりするんです。

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翻訳したくなったら、カメラで写真をとるだけ

さらにソフトウェアだけでなく、カメラのハードウェアにも気合が入っています。端末背面の1200万画素のカラーカメラと2000万画素のモノクロカメラはスマホ初となる両方f値1.6の明るいレンズを搭載。

またNPUのAI機能は、「Tensor Flow Lite」や「Caffe 2」のように、サード製アプリにもオープンソースとして公開されています。今後このAI機能を利用したアプリが次々と登場すれば、Mate 10シリーズはスマートフォン業界でもユニークな存在であり続けるでしょう。

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画面下に指紋認証センサーがない左側が「Mate 10 Pro」、指紋認証センサーがある右側が「Mate 10」

最後に、Mate 10 ProとMate 10のスペックの差を見てみましょう。Mate 10 Proは18:9の6インチ有機ELディスプレイを搭載し、画面解像度は2,160×1,080ドット。一方、Mate 10は16:9の5.9インチ液晶ディスプレイを搭載し、画面解像度は2,560×1,440ドット。Mate 10にはイヤホンジャックがあり、Mate 10 Proにはありません。解像度以外のスペックは、Mate 10 ProがMate 10を上回っています。

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HuaweiによるMate 10シリーズの発表会のスライドでは、Mate 10 Proの初回投入国に日本が含まれていました。投入時期は2017年11月で、海外価格は799ユーロ(約11万円)とのこと。

最強のAIチップを搭載するMate 10は、今後どれだけNPUに対応した機能やアプリが登場するかが、成功の鍵となりそうです。

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Sam Rutherford - Gizmodo US [原文
(塚本直樹)

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